018アオバセセリ

アオバセセリは大型のセセリチョウで青い翅が美しく人気があります。
年に2回発生しますが、撮影は5月上旬ごろの春が中心です。
同時期に咲くミツバウツギやヒメウツギを好んで吸蜜するので撮影機会が多いことが大きな理由です。
特にミツバウツギはゆっくり吸蜜することが多いので撮影に適しています。

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条件次第で青が強く輝くこともあり美しいです。

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今年は低い位置で長く吸蜜したので広角でも撮影できました。

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基本的に翅は開きませんが、吸蜜の合間の飛翔で翅表が撮影できることもあります。

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この蝶との最初の出会いは8月上旬の山梨でした。
山へ行ったときに登山口近くの葉に止まったのを撮影しています。
擦れていたので掲載はしませんが、初撮影は嬉しい思い出です。
夏は地味な花で吸蜜を撮影していますが、時期的にかなり擦れていました。
春はウツギの仲間以外では一度だけショカッサイで撮影しています。

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白い花もいいですが、露出が難しいので紫色の花での吸蜜は嬉しいシーンです。稀にツツジでも吸蜜するようなので、いつか撮影したいです。
ここは多摩の平地で関東では一番早い発生だと思います。
早い年は連休前に発生して吸蜜に来るヒメウツギには多くの撮影者が集まります。基本的には午後の2時頃からテリトリー行動を行います。
ほとんど止まらずに高速で飛び回るので、このときの撮影は困難です。
一度だけ行った神奈川の山頂では午前中にもテリトリー行動を観察できました。
他の場所では午前中は飛んでいないので、何か条件があるのかもしれません。

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アオバセセリは前回のスミナガシと植樹が同じアワブキです。
両種はタテハチョウ科とセセリチョウ科ですが、多くの共通点があります。
午後のほぼ同じ時間に同じ場所でテリトリーを張るのもその1つです。
飛び回るアオバセセリに対して止まることも多いスミナガシはスクランブルをかけて追いかけると、アオバセセリも負けずに攻撃します。撮影は難しいですが、見ているのも面白いシーンです。
卵の色や形も似ているので不思議ですが、幼虫や蛹は成虫同様に全く違う姿です。
産卵は何度か撮影しているスミナガシに対してアオバセセリは一度だけです。
スミナガシ以上に満足には程遠い写真ですが掲載します。

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スミナガシは大きく成長した葉に産むのに対して新芽や若葉への産卵が多いです。
このときも、ちゃんと写っていませんが大きな葉の奥の新芽に産卵しています。
産卵などの生態も追いかけたいですが、吸蜜を綺麗に撮るのが毎年の楽しみな蝶です。

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