012タカネヒカゲ

日本の蝶の中で最も撮影が大変なのがタカネヒカゲでしょう。
それは生息数が少ないのではなく、生息地へ行くのが大変という意味です。
タケネヒカゲは北アルプス、八ヶ岳の2500m以上の標高に生息する高山蝶です。
同じ高山蝶でも他の蝶は比較的生息地まで行きやすい場所があります。
しかし、タケネヒカゲは急な登山道を数時間歩かないと行くことができません。
常念岳はその中でも有名な場所です。
4時間ほど登ると生息地のガレ場に着きます。
このような岩に止まることが多い地味な蝶です。

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知らない人が見ると蛾にしか見えないと思いますが、やっと撮影できた1枚です。
というのも、この場所へは3度目の挑戦でした。
山小屋で1泊しましたが、天気が悪く最初の2回は撮影チャンスなしでした。
3度目の挑戦でやっと撮影できましたが、その後は行くことができていないので、当時のブログと大差ない記事になってしまいます。
このように緑の葉に止まることは少ないので新鮮な印象です。

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雌に翅を開閉して複数の雄が求愛していました。
翅表は通常は撮影できないので貴重なシーンです。

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ここは高山や蝶の研究で有名な写真家の田淵行男が何度も登っている場所です。
彼はタカネヒカゲをハイマツ仙人と呼びますが、仙人はイメージ通りですが、ハイマツは生息地に多いという印象しかありませんでした。
産卵行動は2回観察していますが、1度は食草と思われる植物へ産卵を撮影できました。

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厳しい環境なので、成蝶になるまで2~3年かかります。
特に天気に恵まれなかった年は幼虫を探しましたが、見つけることはできませんでした。
ここの生息地は槍ヶ岳が見えるので、広角で背景に入れて撮影できました。

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今では多くのカメラでシャッターを押す前の画像が撮影できる機能があります。
10年前の2009年はちょうど最初の機種が発売された頃で導入したところでした。
望遠ではうまく撮影できなかったのが残念でしたが、広角では十分に使えました。
槍ヶ岳背景の飛翔です。

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翅を閉じたところも掲載します。

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この日は満足して山小屋に止まらずに下山しましたが、長い下りは上り以上に厳しかったです。
近年は膝の調子が悪いので、登るのは何とかなりますが、下りは2時間くらいが限度でしょうか。
なんとか、もう一度と思いますが難しい状況なのが残念です。

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banyan

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