015メスアカミドリシジミ

メスアカミドリシジミは3回目に紹介したミドリシジミの仲間で山地に生息します。
渓流沿いのぽっかり空いた空間などで雄がテリトリー行動を行います。
10時頃から夕方まで日中に活動するので、観察しやすい種類です。
雄の翅表は金緑色と表現される色です。

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このように良い色で撮影できる場所は限られますし、樹が成長して環境が変わるとテリトリーを張る位置が変わることも多いです。この場所も近年は撮影が難しくなっています。
少し高い位置に止まることも多く、撮影も工夫して行います。
一脚にコンデジを付けてセルフタイマーで撮影していた人がいました。
その後に設定した時間で自動で撮影できるインターバル撮影ができる機種が登場したので、同様に撮影してみました。生息環境が分かるのもコンデジでの撮影の特徴です。

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この方法はブログで紹介するとあっという間に広がりました。
最近ではスマートフォンで制御できるカメラも多く、それを利用している人もいます。
ドローンを使った撮影もそろそろ登場するかもしれませんが、広い範囲を撮影するのには有効ですが、ピンポイントの撮影にはまだ難しいのではと思います。
翅表は黒い縁取りが太いのも特徴です。
翅裏は短状と呼ばれる白線の内側の斑紋が明瞭なことも特徴です。

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この雌は今年の撮影ですが、羽化当日と思われる素晴らしく綺麗な翅表を撮影する幸運に恵まれました。
前翅の橙色の斑紋が大きいのが特徴で、名前の由来でもあります。

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ミドリシジミの仲間は活動時間の後で吸水する雄を観察することも多いですが、一度だけ活動時間前の吸水を観察したことがあります。

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テリトリー行動の雄が多いと卍飛翔と呼ばれる、ぐるぐると回りながら飛ぶのもこの仲間の特徴です。
メスアカミドリシジミは比較的同じ位置で卍飛翔を行うことが多く、望遠レンズでマニュアルでフォーカスを合わせながら撮影できることがあります。
このように両方の雄の翅表の輝きが撮影できると嬉しくなります。

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他のミドリシジミの仲間と違ってサクラが植樹なのも特徴の1つです。
何度か桜の近くで雌を観察していますが、産卵は観察も撮影もチャンスありません。
そのうちに撮影したいところです。

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