天気の良い日に
わたしの部屋から
注意深く見ると
一筋だけ　海が見える。

間にはさまる小山と雑木林、
まい朝一枚の写真を撮って久しい。
そのうちの何枚に
海が写っているだろう。

知っているわたしは、
そこにある海を求めて眺めるが、
知らないあなたは
気が付かないだろう。

そんなすれ違いは
他にもたくさんあることだろう。
反対に、
あなたは気にしているけれど
あなたの周りにいる
わたしも
他の人も気づかず
見過ごしていることもあるはずだ。

あなたが、それを伝えてくれたら、
分かって上げられるはずなのに。

遠い空から、あなたへ