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林伸次
2016年11月25日 08:38
#小説 #超短編小説 月から地球を望遠鏡で見ていると、こちらを望遠鏡で見ている少年と目があった。僕は右手を軽く振ってみると、少年も右手を振って答えてくれた。少年が紙に何かを書きこちらに見せた。見ると「どうして月にいるの?」とあった。僕も急いで紙に書いて答えた。「地球上で起こる全てがイヤになって月に逃げたんだ」すると少年がまた紙を見せた。「ならどうして地球を見てるの?」
2016年11月18日 08:53
#小説 #超短編小説 「彼女、同性の友達がいないタイプなんです。すごく綺麗だし、頭も良くて性格も明るいようには見えるんです。たまに同性の友達が出来ると僕に紹介してくれるんですけど、だいたいちょっと地味な女の子で、どう見ても彼女の綺麗さを引き立てるためのような役割の女の子なんです。その女の子も途中で自分が引き立て役だって気づくんでしょう。なんとなく彼女から離れていくんです。だから彼
2016年11月4日 08:48
#小説 #超短編小説 毎朝、8時35分渋谷発の銀座線の前から2両目に乗る女の子がいる。彼女がどんな日でも必ずその電車の2両目に乗るって気がついてから、僕も必ずその電車の2両目に乗るって決めてしまった。年齢は25、6歳くらいだろうか。身長は165センチくらい、髪型は基本はボブで前髪があったりなかったりする。服はジーンズにTシャツにスニーカーの時もあるし、たまに花柄のワンピースなんて時も