「年下の既婚男性と春からも連絡がとりたいけどどうすれば?」という質問に答えました。

※水曜日は質問に答えています。

【質問】

「恋は贅沢品」を読んで、わかるなあと思いました。

さて、仕事上の関係で週1回30分くらい2人きりで会える人がいます。仕事のことで電話はよくします。春からはその機会はなくなります。優しくて紳士的な方ですが、その人の考え方や生き方、接する態度、仕事への取り組み方など尊敬しています。年下の既婚者で多分モテる男だったと思います。でもたぶんいわゆる悪い男ではないと思います。ゆるーくでも春からも連絡がとれて、恋愛じゃなくてもおばあちゃんになるまで時々話せるとうれしいのですが、どういう風にすれば良いと思いますか?

【答え】

さて、気に入っていただけた「恋は贅沢品」 https://note.mu/bar_bossa/n/n616620534fd1 ですが、もちろんこれは小説ですので僕の作り話です。

小説は「こういう状況の人はどういう気持ちなんだろう」というのを読者が追体験できるというメリットがあります。

もちろんそんなことはやってはいけないけど「人を殺したらどういう気持になるか」とか「国が戦争をしている日常というのはどういう気持ちなんだろう」といったことを、やっていないのに、自宅でその文章を読みながら、まるでやっているかのような気持ちになれます。

そして、小説はあくまでも「作り話」なんです。

               ※

ええと、ところで、質問の文章の中にはありませんが、想像するに貴女は既婚者なんですよね。

ちなみに僕は本気で不倫は良くないと考えていますよ。

まずあなたの旦那さんや彼の奥様も傷つくし、もしお子さまがいれば、「親が不倫をしていた」ということが小さい心に傷を付け、大人になったときに「普通の恋愛」が出来なくなる可能性もあります。

さらに僕はプライベートで、親しい人がドロドロの不倫に走ろうとしていたら「やめた方がいい」って言ってますよ。 

               ※

さて、僕が書いた「恋は贅沢品」で「わかるなあ」ということは、すごくピュアな方だと想像します。

そして「そういう恋心みたいな気持ち」が自分の中に生まれている感覚が好きなんですよね。

それなりなお年になってくると「恋って何よ。そんな女子高生じゃあるまいし。この年になったらそういうのもう全くないから」って人の方が大半です。

若い女性なのに「私、もうドキドキしたりキャーとか思ったりって全くしなくなったんです。どうしたら良いんでしょう」なんて言葉もよく聞きます。

そういう意味では「自分の中に生まれてきた恋心」は大切に見つめるのが良いのではと思います。

でもそれと「何か実行に移る」のとではすごく「違う世界」だと思います。

「春から会う機会がなくなる」んですよね。そこを無理矢理「会う機会をつくる」と「何か不自然な関係」が始まりますよ。

質問の文章では「ただお話をするだけの関係」みたいなことを望まれているようですが、ちょっとしたきっかけでドロドロとした方向に移ることってよくあります。僕はこういう職業なのでよく見てきています。

               ※

僕はその恋心、貴女の心の中だけにとどめておくのが一番だと思います。 

そこで、春が近づいて、「ああ、もしかしてこれでこの人に会うのも最後かも知れないなあ。結婚する前に、もう少し違う出会い方をしてたらこの人と食事をしたりドライブに行ったりとかあったのかもしれないなあ。人生ってほんと難しいなあ。そして私の恋はこんな風に終わるんだなあ」って心の中でこっそり思うというのでどうでしょうか。

そういう切ない恋の終わり方も大人として素敵なのではと思います。ごめんなさいね。良い相談にのれなくて。

※質問、募集しています。makijobim★yahoo.co.jp(★を@に変えて下さい)にメールして下さい。

#コラム

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