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新聞、雑誌、テレビの人が営業中に電話をしてくることについて、と12月3日の日記

先々週の金曜日の夜の営業中に、某新聞の記者の方からお店に電話がありまして、「デジタル・デトックスについて取材をしていまして、林さんは携帯電話を持っていないっていう記事を読んだのですが…」って話し始めたんですね。

金曜日の夜ですよ。飲食店はどこも忙しくしているって、たぶんどんな人にとっても「常識」ですよね。

それでも、「とにかく何でもメディアに出ておいた方がいい。何かがきっかけで『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』に繋がるかもしれないから」って幻冬舎の担当編集者さんに言われているので、しばらく話を聞いていたんです。

そしたら、その電話で、「今、お話ししても大丈夫ですか?」とか、何も言わずに、「それで、林さんは、待ち合わせの時なんかはどうしてますか?」って取材を始めたんです。

「これはちゃんと怒らないといけない、じゃないとこの人、これからずっとこういう電話をかけ続けてしまう。これからも困る飲食店がたくさん出てきてしまう」と思って、「金曜日の営業時間中の飲食店に電話をするのはナシです」って伝えたんですね。

で、「メールで質問していただけますか」って僕のメールアドレスを伝えたのに、全然連絡もなくて、ほんと、失礼ですよね。

実は前からずっと気になっていたのですが、雑誌の人とテレビの人と新聞の人って、営業中に電話をかけてくるんですね。

まあ僕一人でやっているとはまさか思っていないっていうのもあるでしょうが、でも、「飲食店の営業中に電話をかけるの」って、普通に考えて「迷惑」で「非常識」とは思っていないようなんです。

ちなみに、インターネットの人は、必ず「メール」で取材依頼とか原稿依頼があるんです。

要するに「オールド・メディアの人だけ」が、電話をかけてくるんです。

たぶん、昔は電話しかなかったから、電話で連絡するのが「あたりまえ」として受け継がれてきた習慣なんだとは思うのですが、お願いですから「メール」にかえて欲しいんです。

あるいは、「営業中に電話をする」ってちょっと迷惑だと知って欲しいんです。

たぶん、思うに「電話をかけた相手がどういう状態なのか」っていうのを想像できないんでしょう。

「あ、今日は金曜日だな。じゃあもしかして、飲食店は忙しいかもしれない。だったら、営業前にかけようかな。そうだ。メールで全部質問してしまった方がどちらにとっても良いかな」とかって、想像が出来ていないんです。

こういうことを書くのって、「偉そう」と思われるかもしれないですね。

飲食店を経営している人って、「いつも取材を待っている弱い立場」なんですね。メディアにすごく取材して欲しいんです。僕も実際、「この新聞の記事の途中に『最近、小説を書かれた林伸次さんに伺ってみました』って書かれるんだったら良いな」とか思ってしばらく電話を切れなかったですしね。

だから、どうしても、「迷惑な時間に電話がかかってきても、冷たくできない」んです。

そして、「営業時間中に電話をしてしまうメディアの人」ってそんな気持ちは想像できていないと思うんです。

やっぱりこういう状況っておかしい、こうやって公の場で伝えた方がいいな、と思って書きました。

僕の小説です。

この下は12月3日の日記になります。

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