コーヒーハウス・ニシヤがすごく良くて

※月曜日は日曜日の妻との行動を書きます。

いつものようにお昼はキコ先生のヨガに出た後、渋そばでお蕎麦を食べました。

で、その後、図書館に行くことになったんですね。

ちなみに今、小説を5回目の書き直しをやってまして、内容はバーに色んな人が来るというものなのですが、「お酒を絡めた小話」が必要なんです。

ちなみにそういう「バー小話」って世界にたくさんあるんです。

例えばハンフリー・ボガードがドランブイーというリキュールが好きな話って知ってますか? もう定番中の定番でして、たぶん今夜も世界のどこかのバーで語られる有名な「バー小話」なのですが、そういう感じのを、自分で新しく作り直しているんです。

で、なんか良いネタないかなあと思って、妻と図書館に行くことにしたんです。

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図書館。僕は小さい頃、両親が忙しくて、両親の友人が働いている図書館に半日とか、よく預けられてたんですね。

だから図書館は「ホーム」という気持ちがあって、すごく好きでよく利用するんです。

で、渋谷の駅からは実践女子の先の図書館が一番近くて、そこまで妻と歩くことにしました。

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僕はその図書館に行くときは、いつもは明治通りを使ってたんですね。僕、明治通りが好きなんです。恵比寿から池袋までの明治通り北上とかってもう東京で一番好きな道なんです。

でも妻がiPhoneを見て「246からの方が近い」と気づきまして、そっちから行ってみたんですね。

そしたらとにかく近くて、「あれ、こんな所に出ちゃうんだ」って道があったんです。

それでめでたく本をたくさん借りまして、渋谷駅まで帰る途中、妻が「なんか良さそうなカフェがあったからあそこでコーヒーを飲もう」って言うんです。

ちなみに僕と妻、街を歩いてても見ているところが全く違いまして、僕はそのカフェ、全然気づいてなかったんですね。

で、コーヒーハウス・ニシヤ、入ってみました。

そのカフェ、入るときからもうすごくて、店員がドアを開けてくれるんです。

で、入ったら、とにかくいい雰囲気でして。

まずイスやテーブルがあんまりないんです。真ん中が「ドーン!」と何もない空間でして、たぶん混んできたらみんな「立ち飲み」なのでしょうか。

同じ飲食店経営者としては、ちょっと予想できない見たことない配置なんです。

で、15坪くらいなのですが、3人も男性スタッフがいて、とにかく彼らがキビキビしていて、すごくよく気が付くんです(だいたい、扉の開け閉めをしてくれるので、まあお客様のことも外の通りもすごく見てるんです)。

さらにメニューの絞り込みが良くて、ご存じのように、今って「何でもあるお店」ってダメなんです。

そこを絶妙なメニュー構成で、もう何回も通いたくなる内容なんです。

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僕、バーを経営しているのですが、「もうお酒に頼るお店はダメだな」って痛感しているんですね。

で、これからはどうすれば良いんだろうって常々、考えていまして。

でもカフェって「単価が低い」と「回転率が悪い(何時間も居座るお客様がいる)」と「メニュー構成が難しい(食べ物を多く魅力的にするには技術やスタッフや厨房が必要、でもたくさん食べ物があるからといってそんなにお客様が増えるわけではない)」というすごく難しい課題があるんですね。

それらを打開するには、「コーヒー一杯の値段を上げる(サードウエーブとかフラペチーノとか)」とか「パンを焼く」とか「焙煎をする」とか「スタバやブルーボトルのように店員が席に案内するのではなく、お客様に席を選んでもらう(コーヒーを片手に席が空くのを待っている新しいお客様がいると、長居はしづらい)」といった方法しかないのかなって思ってたんです。

 ※

でも、コーヒーハウス・ニシヤ、それらの課題をほぼ完全にクリヤーしていて、さらにすごくカッコいい雰囲気でまとめているという見たことないスタイルなんです。

ちなみにもう一度言いますが、たぶんネット上の写真ではこのお店の良さは伝わりません。行かないとわからないです。

 ※

ディモンシュとアヒルが登場したとき、みんなが「新しい!」って感じて、似た雰囲気のお店がたくさん出来たり、大手がそのスタイルを取り入れたりって展開ありましたよね。

あれと同じことになるのかなあ、いや、このスタイルは真似は難しいだろうなあ、あの場所であのスタッフだからかなあ、と考えている47歳の初夏です。

#コラム

色んな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW 立ち読みできます!https://goo.gl/Q6mRvL

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「その小説のネタ」です。

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