見出し画像

困った人の確率と、女性一人で飲食店をやることと、マチルダさん

いわゆる記事がバズったことがある人はご存じかと思いますが、「どんなに良いことを書いても、誰もが賛同してくれるようなことを書いても」なんか文句をつけてくる人っていますよね。

僕の感覚では「1万人に読まれると、1人の割合でそういう人が出てくる」って思います。

だから「10万人に読まれると、10人くらい、そういう文句をつけてくる人」が出てきます。

僕はやっとそういう現象に慣れてきたのですが、最初はその「10人のネガティブな意見」が目立つので、結構落ち込むんです。

 ※

公共施設や、たくさんの人が買い物にくる商業施設で働いている人も、わかってくれるかと思うのですが、ほとんどのお客様が普通に良い方たちなのに、1万人に1人くらいの割合で、なんか困ったトラブルみたいなことになる方っていませんか?

あるいは「ちょっと面倒くさい状況になる方」って感じだと、僕の経験だと、2、3000人に1人くらいな割合でいます。

人間ってみんなそれぞれ個性があるし、いろんな環境で育ってきたから、まあ色々でして、やっぱり「人とぶつかってしまう人」っているんですよね。

僕、飲食店のあれこれみたいな文章を書いているから、たまに若い飲食店経営者から「こういうお客様で困ってるんですけど、どう対応すればいいですか?」っていうことを相談されることがあるんです。

サービス業をしている方は全員、「そうそう」ってわかってくれると思いますが、そういう人とのトラブルって、まあ1年に1回くらいなのに、すごく精神的にまいってしまうし、消耗しますよね。

そして「そういう人とのトラブルがイヤでお店を閉めてしまう」って方もたまにいます。

 ※

女性1人で営業しているカフェなんかの人から一番相談されるのは、「私のことを気に入ってるみたいなんだけど、どうやって断ればいいか」です。

冷たく断ってしまうと、向こうはこっちが毎日このお店にいるのを知っているから、「何をされるか怖い」そうなんです。

今ならネットにひどい誹謗中傷なんかを書かれる可能性もあるし、ほんと怖いですよね。

あと、女性1人で営業している場合に「困る」ってよく相談されるのは、「うちキャバクラじゃないから」みたいなこともあります。まあオジサンが勘違いしてそういう風に通ってしまうんでしょう。

 ※

そういう「女性1人で営業する」という場合、何かと面倒くさいことがあります。

「美味しいケーキをみんなに食べてもらいたい」とか、「お酒にあうお料理とワインを楽しんでほしい」とかって気持ちでお店を始めたのに、そういう男性につきまとわれると、ほんとイヤになってしまうようです。

そういう「これから女性1人で飲食店をやってみたい」って方には、必ず「じゃあ初台のマチルダさんに行ってみたらどうですか?」ってオススメします。

マチルダさんは、カウンターだけで、もちろん料理もワインも全部お1人でやられているのですが、そのあたりの「女性1人でお店をやる」という難しさを克服していまして、女性が「私、お料理や人と話をするのが好きだから小さいお店やってみたいな」って思ったときに、すごく参考になるお店なんですね。

今、出ている「カフェレス」で、そんなマチルダさんに色々とお話を聞いてきました。

元々はレコード会社で働いていたのだけど、趣味で作っていたケーキが評判になって、ケーキ屋さんを始めた話から、今のワインバーを始めた話、そして具体的なお金のこと、そして肝心の「困ったお客様が来たらどういう風に対処しているか、あるいは対処する準備をしているか」というのも聞きました。

女性で「いつか自分のお店を始めてみたい」という人はもちろん、「小さいお店」の運営の仕方なんかもわかると思います。是非!

コラム

お酒やバーについての僕の本です。『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』 

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。

この記事は投げ銭制です。面白かったなと思った方は下をクリックしていただけると嬉しいです。おまけでちょっとした個人的なことをほんと短く書いています(大した事書いてません)。今日は「箱ワイン」です。

ここから先は

82字

¥ 100

サポートしたいと思ってくれた方、『結局、人の悩みは人間関係』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。