怒るのって快感

先日、ある事情があって、ある人に怒らなきゃいけない状況があったんですね。

でも、怒るのって結構、難しいですよね。なんかその場の雰囲気に飲み込まれてしまって、「まあみんなお互い色んな事情がありますしね」とかって感じで「なあなあ」で終わってしまうかもしれないかも、自分、ちゃんと怒れるだろうかって心配になったんです。

以前、穂村弘さんが、こんな僕の状況のことを書いていたことがありまして。

穂村弘さんの友人が、何かでクレームを言わなきゃいけない状況があって、僕と同じように、あんまり怒ったことがないから、現場まで行く途中の車の中で、ずっと怒る練習をしたらしいんです。

この文章のことを思い出して、「そうだ、そうだ、自分もその現場まで行く途中で、怒る練習をして、自分の気持ちを最高潮に持って行って、そして現場で『ドーン!』と怒ろう」って思ったんです。

それでまあ、電車の中で「やっぱりおかしい。これはガツンと言わなきゃどうする。はっきりと言ってやろう。うん、これは怒っていいんだ」って感じで気持ちを高めて望んだんです。

 ※

その気持ちのまま現場について、色々と僕の考えを伝えました。

そしたら、なんか相手がのらりくらりと逃げ始めたので、「よし、ここで、ひるんだらダメだ。練習したとおり、『ドーン!』と怒らなきゃ」と思って、「ドーン!」と怒ったんです。

ええ、怒りましたよ。

それでわかったのが、怒りをぶつけるって快感なんですね。

僕の怒りに驚いて、相手の立場が弱くなってきて、そこをたたみかけるようにさらに怒りをぶつけるって本当に気持ちいいんです。

「どうして人って争うんだろう」っていうテーマ、よく考えるのですが、やっぱり怒りをぶつけるって快感なんですね。だからやめられないんですね。

特に弱い立場の人を追いつめるように怒るって、すごく気持ちいいんだと思います。

上司が部下を怒る、説教するってありますよね。あれ、すごく気持ちいいからやっているんだなあ、とわかりました。

これは人の「闇」ですね。

怒ったり、弱い人を追い詰めたり、どうしてこういうことが「快感」なんでしょう。このテーマ、もうしばらく考えてみます。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「昨日は大成功」です。

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怒るのって快感

林伸次

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林伸次

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