「人間観察の理由は?」に答えました。

※水曜日は質問に答えています。

【質問】

林さんはどうして人間観察が好きなんですか? (これはカウンターで質問されました)

【答え】

まず最初に言いますと、僕は決して人間観察が好きというのではなくて、職業上やっているんです。

で、僕が人間観察をする一番の理由は「トラブルをあらかじめ回避する」ということだと思います。

バーってやっぱり酒場なので、どうしてもトラブルが起きるんですね。

例えばカウンターで隣に座った方同士が話すことってありますが、やたらと「反論好き」な人っていますよね。

その反論にも二つパターンがあるんです。

①話を発展させていくため、話を盛り上げるために、あえて、相手と違う意見を言う

②ただ単に相手を打ち負かせたい、マウンティングしたいという理由で、相手と違う意見を言う

これをちゃんと見極めておいて、「ああ、この人マウンティング君だな、トラブルメイカーだな」って知っておくというものがあります。

同じような感じで、「あ、この人って自分の仕事の話をいきなりするんだ。うわ、相手の話を聞かない人なんだ」って把握しておくとか、

逆に「この人、自分の自慢話とか仕事の話とか一切しないし、相手の話をすごく聞くし、うわ助かる」とかって人がいると、ホッとするということもあります。

 ※

あと、バーなので「すごく飲んでから来店された」という場合は、「入店をお断りする」とか「もうそれ以上は飲まないでください」とストップをかけるといったことも必要になります。

 ※

男女で来たとき、その二人はどういう関係なのかというのをすごく観察します。

これは、こちらがどう対応するべきかという問題なんですね。

例えばご夫婦だったら、こちらから話しかけるべきなんです(バーにご夫婦は実はあまり来ませんが…)。

もちろんご夫婦ではない場合は色んな関係性があります。

タメ口だったら、まず「付き合って長い恋人」か、「学生時代からの友人」って感じでしょうか。

で、タメ口でない場合は「お仕事」か「これから恋人になりたい」か、といった感じですよね。ですからこちらからは何か声をかけられない限り全く話しかけないっていうのが良いですよね。

あと、女性がグラスが空になっているのに男性が「何か飲む?」って言わないという場合があります。

この時も、「本当はもう少し飲みたいのか、それとも」といったことを観察して、「二人の関係性」もよく見極めて「何かお持ちしましょうか」というべきかどうかを考えます。

 ※

あとは、接待なのかどうかというのも見ます。というのは「誰が支払うか」というのにすごくこだわられるのと、接待される側の人に「金額を教えてはいけない」というのがあるからです。

例えば「ボトルでワインを頼みたいんだけど、何本か持ってきて」って言われることってありますよね。そんなとき接待だと「このワインは8千円で、こちらは6500円、こちらは5000円です」って言ってはいけない場合もあるんです。

逆に友達どうしだと「このワインは8000円で、こちらは6500円で、こちらは5000円です」と伝える方が良いときもあるので、それをよく見ます。

ちなみにこれはレストランだと言わないとか、カジュアルなお店だと言うとか、色々とお店の方針によって違います。

 ※

他にも人間観察の理由、色々とあるのですが、わかりやすいのではこんな感じでしょうか。

#コラム

色んな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW 立ち読みできます!https://goo.gl/Q6mRvL

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bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「昨日、自転車で」です。

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