人生のターニングポイントと安彦幸枝さんの『庭猫』

あなたにとって「人生のターニングポイント」みたいなものってありますか?

例えば、「この人に出会ってから仕事ということがわかった」とか「この作品に出会ってから他の作品の見方が変わった」とか色々とあると思います。

僕にとってもいくつかターニング・ポイントはあるのですが、ひとつ確実に「これだ!」というものがありまして、それは「犬を飼い始めた」ということです。

僕の実家はみんな忙しかったからか、ペットを飼うということはありませんでした。

僕も別に「何かを飼いたい」なんて全く思いつきもしませんでした。

というか、むしろ「犬とか猫とかってよくわからない存在」だったように思います。

だから猫好きの人特有の会話とかって、別に否定はしないけど、「本当かなあ?」って感じで眺めていました。

でも、「新しいマンションに引っ越すときに、犬を飼ってもいい」って娘と約束してしまったんですね。まあそういう「小さい命と毎日ふれあう」って教育上良いような気がしたんです。

で、飼い始めたのですが、そいつ、すごく小さい奴なのですが、もう僕の今までの人生を大きく変えてしまいました。

もう僕が自宅にいる間、ずっとずっと「遊べ」とか「ごはん」とか「散歩に連れてけ」とか、もうとにかく干渉してくるんです。

もう本当に小さい奴なのに、全力で生きていて、全力でうちを守ろうとしていて、全力で怒ったり悲しがったり嬉しがったりしているんです。

さらに、僕たちの気持ちもすごく理解してくれて、娘と妻が喧嘩をすると、こっそり僕の部屋に逃げてくるし、誰かが悲しんでいるとそばにいってペロペロと舐めてくれます。

でも、彼は、これから新しい友人や恋人が出来るわけでもなく、一生、僕たちの家の中が世界の全てで終わるわけで、「ああ、彼の人生(犬生ですが)、全部、僕たち家族に捧げてくれているんだなあ。彼の人生に僕もちゃんと責任を持たなきゃなあ」っていつも思うんです。

 ※

さて、犬を飼い始めて変わったことが他にもあります。「他の動物達も気になり始めた」というものです。

これって他にもありますよね。例えば「ワインって美味しいなあ」と思っていたら、フランス料理やその使われる食材、チーズって感じでどんどん広がっていて、「フランスの食文化全体」が好きになったり、最初は「60年代の音楽」が好きだったのに、その周辺の映画やヒッピーカルチャーも好きになったりとかって感じです。

そういう感じで、「ああ、猫も可愛いんだなあ」とか「鳥も可愛いなあ」って広がってきて、今は動物園に行っても前とはかなり違った視線で「ああ、こいつすごく遠くから来てるんだ。大変だなあ、でも可愛いなあ」という気持ちになってきました。

はい。ちょっと大きく言い過ぎですが、「人間以外にもこの世界にはたくさんの生物がいる」っていう当たり前のことに肌感覚で気がついたって感じでしょうか。

だから、結構、動物関連ならなんでも気になるようになりました。たまにSNSで流れてくる「動物が失敗する動画」とかってありますよね。ああいうの、昔はわからなかったはずですが、最近は「うわあ、可愛い!」って素直に喜べます。

 ※

さて、今回、紹介したいのは安彦幸枝さんの『庭猫』です。 https://goo.gl/0OUJBl

これ、家で飼っている猫ではなくて、たまに家の庭に来る猫たちの写真集なんですね。

家猫よりもかなりワイルドで、でもそこがすごく可愛いんです。是非!

#コラム #猫

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「昨日は新橋に行きました」です。

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人生のターニングポイントと安彦幸枝さんの『庭猫』

林伸次

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林伸次

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