新しい何かが始まった後の動きが好き

※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。

僕、「何か新しいモノが突然あらわれて、世の中がガラッと変わってしまって、その後、みんながどうそれに対応したか」っていうのを観察するのが大好きなんですね。

例えば、SNSが出てきて本当に「人間の付き合い方」って変わりましたよね。今までは目に見える範囲の人たちと「おはようございます」って言ったり、「可愛いね」って言って微笑んだりという関係だったのに、今はもうSNSで「いいね」をされるのがリアルな人間関係の人ってかなり多いのではないでしょうか。

僕、日本史で戦国時代ってそんなには興味ないんです。あれ、友情とか運命とか恩とか復讐とか成り上がりとかっていう「人間ドラマ」ですから、面白そうだけど、そんなには食いつかないんです。

でも、日本の古代って興味あるのは、大陸や半島からいろんな人たちがいろんな新しいモノを持ってやってきて、日本がどう変わったかっていうのが面白いからだし、明治維新が面白いのも黒船がやってきて日本がどう変わったかっていうのが面白いからなんです。

 ※

で、僕、今、ラテンジャズのレコードをついつい買ってしまうんですね。

1950年代にキューバからアメリカに「マンボ」が入ってくるんです。それに対して、アメリカの白人ジャズミュージシャンが触発されて、新しいラテンジャズを作るんですね。

で、1960年代になったらブラジルからアメリカに「ボサノヴァ」が入ってくるんです。そこで今度はそのラテンジャズの人たちがボサノヴァにも飛びつくんです。

その後、ボサノヴァに完全に転向してしまうミュージシャンもいれば、自分なりに新しいラテンジャズを模索するミュージシャンもいて、アメリカの音楽がどんどん面白くなる瞬間がたまらないんです。

 ※

ところで最近、尾崎亜美を聞き出していまして。

彼女は、「ユーミン後」なんです。

ユーミンの登場って日本の音楽史で大事件だったと思うんです。

もちろん本当ははっぴいえんどが根本の大事件なのですが、やっぱりはっぴいえんどは東京を中心にした音楽に敏感な人たちだけが反応したんだと思うんですね。

でもユーミンは日本全国の若者の心をとらえたはずなんです。

今、50代後半の音楽好きの女性に聞くと、「今までキャロル・キングとかジョニ・ミッチェルとかを聞いてたんだけど、ユーミンが出てきたときにやっと自分たちが聞ける日本の音楽が出てきたって思った」っていうのをよく耳にするんです。

そしてユーミンが出てきて、日本中の女の子たちが家にあるピアノを弾いて(なぜかその世代のちょっといいお家の女の子ってピアノを習ってます)、卒業写真を歌ったり、自分でオリジナルの曲を作ったりしたんだと思います。

そのユーミンが登場することによってどう日本の風景が変わったかっていうのがかなり僕の興味でして、そんなとき、尾崎亜美が僕の琴線にふれるんです。

ちなみに尾崎亜美は買い始めたばかりで、ファーストは山下達郎と吉田美奈子が参加、セカンドは南佳孝が参加、サードはオフコースが参加と、もう今から尾崎亜美を追いかけるのが楽しみでしょうがない状態です。

いやまあただそういう音楽が好きなだけといえばそれだけなのですが。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「インスタがやっぱりどうも」です。

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