小説の構想を思いついたのですが
ある小説の構想を思いついたんですね。
主人公は47才の新聞記者で、2011年の4月11日に福島の原発を取材している時に倒れてしまいます。
そして目が覚めたら、2ヶ月前の2011年の2月11日に戻っているんです。
もちろん日本の誰も一ヶ月後に大地震が来るということは知りません。
そして彼は「これは大震災の被害を出来る限り少なくするのが自分の使命だ」と思い、動き出すという話なんです。
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まず最初のポイントは、誰も「彼が2ヶ月先の未来からやってきた」というのを信じてくれないというものですよね。
もちろん彼も重々承知していて、こんな作戦を思いつきます。
彼は新聞記者なので、たくさんの事件を取材したり記事にしたりしているので、「いつ、どこで、どんな事件が起きたか」っていうのをかなり覚えているんです。
それを先に伝えることで、彼の職場の同僚達が、「本当に彼が未来から来た」ということを信じ始めます。
→ちなみに、「自分はこの事件を止められるはずなのに、あのお婆さんを救えるはずなのに、みんなに信じてもらうために見殺しにしてしまう」というので葛藤があったりします。
そして彼の同僚を含め、彼が勤める毎朝新聞全体が「大震災の被害を出来るだけ少なくしよう」と考え始めます。
まず福島の原発です。彼はその取材をしていたわけですから、どこがダメだったのかを詳しく把握しています。
それを東京電力に伝えます。もちろん東京電力側は「どこにも問題はない」と突き返します。
でも、彼はいろんな政治を使って、ひとつひとつクリヤーにしていき、ついに原発が止められて、問題の箇所が修理されることになります。
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もちろん東北の住民の方たちにもどういう規模の地震で、どういう家が倒れ、津波がどういう規模で襲うのかということも伝えます。
あと、政府に「堤防を作らせる」というアイディアもあるのですが、そこまでは残された時間的にちょっと無理なのかな、でも可能だったらそういうこともしたいなと思います。
そしてたくさんのメディアを使って、地震が来るということを伝えて、ちょっとしたパニックになるのですが、やがて冷静になって、みんなが備えます。
そしてついに3月11日に地震が来るという物語なんです。
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これは日本のメディアや政治のことも扱えるし、物語自体が主人公に感情移入しやすい設定だし、いけるんじゃないかなあと思って、書き始めたんですね。
でもこれ、すごく取材が必要だなって気がつきました。
原発のことも東京電力のことも、新聞社のことも、そこでどういう政治家が動いてくれると、どの官庁が動いてくれるのかとかも、わからないことだらけなんです。
というわけで、書くのをあきらめました。もし良ければ使ってください。
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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「昨日は笑いました」です。
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