恋は不器用で多少カッコ悪いほうが良い

先日、ある男性が「今度は彼女の方からメールが来る順番なのに、全然メールが来ない」という話をしていました。

なるほど。このメールの時代になると、そういう問題があるんですね。

昔は電話が連絡手段のメインだったので、「毎回自分の方からばかり電話している」とかそういうのはあまりなかったような気がします。というか、僕は一方的に「僕からばかり」電話をしていました。

でも今は「メールが自分の番で終わって、彼女から返事が来ていない場合」、さらにそこにもう一度自分からかぶせてメールを出してしまうと「何度もメールを一方的に送ってくる面倒くさいやつ」という印象になるんですね。

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ちなみに僕は妻子もいるのでそういうことはないのですが、もし僕が現役で恋愛なんかをしていたら、どうするかなと想像してみました。

うーん、やっぱり一方的に何度も自分からメールをしているような気がします。

それで、その冒頭の「彼女からメールが来ないから自分からメールが出せない」と言っている彼に、「そんな自分からまたメールすれば良いじゃないですか」と言ったとこと、「こっちから何度もメールをすると、こっちの負けになる」とのことなんです。

そうかあ。これはメールの時代とか電話の時代とかの問題ではなくて、「勝ち負け」の問題なんですね。

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よく話題になりますよね。

「最初は彼の方から好きだ好きだって言ってきたから、まあそこまで言うならって付き合ってあげたんだけど、今となっては私の方が好きになっちゃって」とか

「女性は追いかけられている方が幸せだって言うじゃないですか」とか

「俺、常に自分の方が優位に立ってないとダメなんですよ。女性に対してお願いしますって頭を下げるのって無理なんです」とかって感じです。

確かに恋愛って「追いかけたり追いかけられたり」「男性は一度セックスしてしまうと女性への気持ちが半減したり」「女性は逆にセックスしてしまうと男性への気持ちが盛り上がったり」といった「どっちが優位か」という問題が常につきまといます。

そしてみんな「勝ち負け」を気にするんです。

でも、せっかく「恋愛がらみの男女の関係」なのに「勝ち負け」にこだわるのって変ですよね?

負けてても良いですよね。「だって好きなんだから好き。連絡をとりたいんだから連絡をとる。会いたいんだから会いたいって伝える」で良いんじゃないでしょうか。

それで相手がひいたらそれでその恋は終わりのような気がします。

そして「恋が終わったら」、しばらく落ち込んで、良い音楽を聴いて、美味しいものを食べて、友達と笑って、そしてまた新しい恋を始めたら良いと思います。

思うのですが「恋の駆け引き」をやってそんなにその恋愛が上手くいってるのって見たことありません。恋は不器用で多少カッコ悪い方が正直で良いですよね。

#コラム  

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