普段はどんなお酒を飲むのか

バーテンダーという仕事をしているので、しょっちゅう「普段は何を飲むんですか?」と聞かれます。

ミュージシャンが「自宅では何を聞いてるんですか?」と聞かれたり、シェフが「普段は何を食べてるんですか?」と聞かれるのと同じですね。

最近は身体のことを考えて、控えてはいるのですが、基本的にはビールが好きです。

ビールの銘柄ですよね。シューズはナイキかアディダス、あるいはミズノかプーマか。ジーンズは、車は…。と同じようにビールは何なのかで、その人のことを判断できますよね。酒屋で全種類が売っている場合はハートランドを買います。味のバランスが良いのと、ボトルが可愛いからです。

飲食店では冬は瓶ビールがあるとそれにします。夏は生ビールにします。プレミアムモルツもスーパードライも黒ラベルもエビスも一番搾りもそれぞれの美味しさがあるので、どれでもアリです。その日の気分や、その店の雰囲気で選びます。

自宅で家族で食事をするときは、妻が買ってきた白ワインかスパークリングワインを飲みます。以前はスパークリングはクレマン・ドブルゴーニュ、白はニュージーのソービニヨン・ブランという時代があったのですが、最近はスパークリングも白もちょっと高いのですが日本ワインを買っているようです。

自宅の料理は妻が作ってくれるのですが(すいません。僕が全く料理が出来ないんです)、9割が和食なので、やっぱり和食には日本のワインがあうようです。

ちなみに妻と外食するときは、妻がワインしか飲まないので、まず、僕がすることは、目的のお店にワインがあるかどうかを調べることです。

和食とかタイ料理とかの時は白ワインにするのですが、洋食の時はピノ・ノワールを注文します。これは話せば長い理由がありまして、もしご興味ありましたら『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』 http://goo.gl/rz791t という本の一番最後に書いてあります。(あ、宣伝だ!)

 ※

すごくよくされる質問に「バーに行ったら何を飲みますか?」です。

まず一杯目は「カルヴァドスのソーダ割り」を注文します。

理由はもちろんまず「味が好き」だからなのですが、対応してくれるバーテンダーさんが「あ、もしかして同業者なのかな?」って気付いてくれるからです。どうしてカルヴァドスのソーダ割りが同業者って気付いてくれるのかは上手く説明できません。

振りモノ(シェイカーを使ったカクテル)が得意そうなお店だと、ダイキリを頼みます。ダイキリはもちろん「味が好き」という理由もあるのですが、「そのお店の方針」のようなものがよくわかります。

あ、このバーテンダーさん、すごくセンスが良いかもと思ったときは「ジャック・ローズ」というカクテルを頼みます。このカクテルに関しては本当にバーテンダーによって味が全部違います。「ああ、この人はバーが好きで自分でも色んなバーに行ってるんだなあ」って印象のジャックローズを作る人もいるし、「この人は自分の世界にこだわってるんだなあ」て感じのジャックローズを作る人もいます。今、バーテンダーの方だけ「そうそう、そうなんだよなあ」と思ってくれたはずです。

こんなことを書いていると「バーって楽しいなあ。みんなもっとバーに行こうよ」という本を書きたくなってきました。売れないだろうなあ…

#コラム

飲食店って本当に面白いなあって感じの本を出しました。『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』 https://goo.gl/oACxGp

僕が選曲したCDです。Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa → https://goo.gl/tOKcGu

iTunesでも配信しています。→ https://goo.gl/9QJywf

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「クリスマスにチキンって」です。

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