自分が誰かに嫌われること

※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。

誰かに嫌われたことってありますか?

もちろんありますよね。どんな人でも1度や2度、いやもっともっと何度も「誰かに嫌われたこと」ありますよね。

もちろん僕も何度も誰かに嫌われたことってあります。

そういうとき、僕は出来る限り空の高い高いところから、林伸次の言動を見つめて、「そうかあ。そういう風なことをやってしまったから、この林伸次って嫌われたんだ。じゃあこうすれば良いんじゃないかな」とかって感じで、あれこれ検討することにしています。

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まず僕は、ある日、突然、親しいと思っていた女性から、「もう林のことなんて大嫌い。一生、おまえとは話さない」みたいな態度をとられることがあります。

これに関しては「修復不可能」です。妻にも「わかる。すごくわかる。あなたって本当に女性の気持ちがわかっていないカチンとくる言葉を言うんだよ」と言われます。

なんか「その女性がすごく気にしていること、絶対に触れてほしくないこと」を言ってしまうようなんです。

で、実は正直に告白してしまうと、ちょっと確信犯で、どうやら「ちょっと傷つけてやろう」と心のどこかで僕が思っていて、言ってしまうようなんです。

でもこれは「無意識に」なんです。それがまた怖いんです。

本当にこれは反省しています。最近はさすがに大人になったので、たぶん誰にも言ってないと思います。

言ってたらごめんなさい。

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相手が男性女性、どちらの場合もあるのですが、よく失敗してしまうのが「ギリギリの冗談を言う」というパターンです。

その冗談は「下ネタ」だったり、その場にいる上位の人をあえて「茶化す」とか、そういう「え、林、そこまで言うか!」っていうのをやらかしてしまいます。

これ、どうも僕は「その場が盛り上がればそれでOK」と思っているようなところがありまして、酔っぱらっていたり、すごく調子に乗っていたりすると、ついつい言ってしまいます。

これに関しては常に悩んでいるんですね。

でも以前、中村うさぎが、そういうお調子者で悩んでいる人から、「この性格なんとかならないでしょうか?」という悩み相談を受けていました。

それに対して中村うさぎが、「それは仕方ないよ。だってそうやっていつも盛り上げているあなたのことを好きな人もいるし、嫌いな人もいるわけでしょ。そしてあなたはそういう風に場を盛り上げるのが楽しいという生き方しか出来ないんでしょ。性格は変えられないから。それでやっていくしかないよ」というような答えを返していて、「なるほどなあ」と思いました。

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思うに、「誰かに嫌がられるところ」ってパターンがありますよね。

「この種類の人たちにはどうも嫌われてしまう」っていうのあります。

同じような言動をしても、「こっちではOK」で「こっちでは嫌われたり」します。

中村うさぎが言うように「性格って本当に変えられません」。

この場では「控えめ」に振る舞ったり、出来るだけ「自分がいやすい場所」を探したりして、調節しながら生きていくしかないなあと思っている46歳の初夏です。

僕のcakesの連載をまとめた恋愛本でてます。「ワイングラスのむこう側」http://goo.gl/P2k1VA

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています。今日は「みんな意外と知らない渋谷の隠れていない名店」です。

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