お酒文化を若い人に楽しんでもらう本、とイエノミで新連載が始まったこと
今、煙草が完全に悪者になってしまって、煙草、この世界からほぼ絶滅しそうな勢いですよね。
それを見てて、「お酒もいつか煙草のような道を歩むのだろうか」って、たまに気になるんですね。
あるいは、今、「AIでなくなる職業」みたいな特集ありますよね。
それを見てても、「僕のバーテンダーという職業、なくなったりするのだろうか」ってよく考えます。
でもまあ、「お酒」はなくならないし、「お酒が中心の飲食店(キャバクラや立ち飲み屋も含みます)」もまずなくならないと思うんです。
なぜなら、人ってほんと寂しがり屋で、誰かと会って、話したり、わかりあったり、悩みを聞いてもらったり、自慢を聞いてもらったり、好きな人を口説いたりしたいんです。
そんなとき、お酒ってすごく潤滑油になるし、お酒が中心の飲食店もどうしても必要になるんです。
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ところで、僕、このバーテンダーという仕事を始めて、23年になるんですね。
僕がこの仕事を始めた頃は、カウンターに若い新入社員を連れてきて、「バーっていうのは、こういう場所で、こういうチャージっていうのがあって、注文するときはこういう風にバーテンダーに伝えて」って細かく教えるオジサンってたくさんいたんです。
そんなの今、ほんとないですよね。ありえないですよね。
そういう「お酒文化が下の世代に伝わっていかないこと」について、毎日のように「残念だなあ」って感じているんですね。
でも、冒頭で書いたように、僕たち、やっぱり「お酒」と付き合った方が楽しいし、飲食店もうまく利用した方が恋愛とかもうまくいくし、やっぱり誰かが「お酒文化」を伝えていかなきゃなって常々、思ってるんです。
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今回、イエノミさんで連載が始まりました。
渋谷でワインを中心としたバーを経営しているバーテンダーとして、「お酒文化」を伝えられたらなあと思っています。
できることなら、この連載を「たたき台」にして、「日本酒」や「ビール」や「居酒屋」なんかも紹介した、「若い人たちにお酒の楽しみを伝える本」なんかが出版できたらな、なんてことも夢見ています。
そういう意味で、編集者さんにもちょっと読んで欲しいです。
それでは第一回目です。
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