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趣味で曲作りをしている方との、その後のやりとり、と9月22日の日記

以前、「趣味で曲作りをしているのだけど」というメッセージが来て、僕がそれに答えたのは覚えていますでしょうか。

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その後、某大手レコード会社の人たちに聞いてもらったところ、こんな答えが戻ってきました。

20年くらい前だと、普通に無名の新人が「突然、メジャーデビュー」ってあったし、それでも売れる可能性はあったそうなんですね。

でも今は、リスナーはみんなYouTubeを見にいって、「再生回数」がすごく少ないと、「なーんだ。大人が色々と裏でしかけているんだ」って感じてしまって、まず飛びついてくれないし、応援してくれないそうです。

あるいは最近は、お金をかけて再生回数を増やす方法もあるそうなのですが、一般のリスナーはコメント数もすごくチェックするそうで、コメントが入ってないとダメだそうです。

そしてもちろん、SNSの方もそうとう使いこなして、しょっちゅう自分たちの演奏しているところや音源なんかをアップして、ファンとやりとりして、フォロワー数もそれなりにないと、メジャーで出しても「やらせだ」と思われるから、まず売れないようです。

そこで僕が、「じゃあ大手レコード会社は音源を出してるだけなんですか?」と聞いたところ、「個人ではできない、テレビ出演とかCMタイアップとかそういう一番最後のところだけをやっていて、それ以前のところは個人が全部やれていないと難しい」ということでした。

また別のある音楽業界の方からは、こんな返事が来ました。

まず、このYouTubeの人が、どういう将来像を持っているのだろうかと感じたようです。

もし、この人が、絶対にプロになって、有名になってやる、音楽で食べていくというようなことを思っているのだったら、もっと音源の作り込みにこだわるべきのようです。このままの音源では、現場の人や事務所の人は評価してくれないようです。

そして、アマチュアが音源をアップしているサイトって、バンドだったらEggsというのがあるので、そういう場所に片っ端からアップしたり、あらゆる音楽事務所やレコード会社に送ってみるとか、そういうことを、「プロになりたい、有名になりたい」という若者は、やっているようです。

もし本気でプロとしての音楽活動を考えているのでしたら、そういうのは全部やるべきで、もしそういうのを考えていなければ、普通にYouTubeでアップするだけでいいのではということでした。

というようなことをメールで送りまして、僕、ほんと世話好きおばちゃんと言いますか、おせっかいおばちゃんでして、彼女、すごく才能あると思うし、悩んでいるようなので、「ZOOMで相談にのりましょうか」と連絡して、ZOOMでお話ししました。

ちなみに彼女、東京からすごく離れたところで芸術系を学んでいる大学生なんですね。

「自分の好きな曲を自分で作って聴きたい、そして認めてくれる人がいたら嬉しい」というのが1番の作曲の動機のようでして、「でも好きな曲を作るのにもお金が必要で、お金を得るために有名になる努力もした方が良いと思いました。そういう意味では音楽で認められたいし、有名になりたいです。私は○○での暮らしも割と好きなので、就職もとりあえずはこっちかな?とか考えていたのですが良いと言ってくれる方がいて、やりたいことがあって、今がいちばん若いんだしとりあえず東京に行って行動するべきだと思いました。インディーズに入ったり、全く違う仕事しながら活動することはいつでも出来ると思うので、まずは音楽関係のお仕事をして、自分の曲を出して音楽で食べていくことを目指してみようと思いました」とのことです。

それで音楽業界で働いている方に、東京で今はどういう音楽関係の仕事があるのか、いろいろと聞いてみました。レコード会社やサブスク系の仕事もあるし、アーティストやライブ周りの仕事もあるけど、やっぱり音楽業界そのものが縮小気味のようですし、給料も少ないようです。

今はインターネットがあるから地方でも問題なしってよく言われますが、僕は渋谷で25年間バーをやってきて、やっぱり感じるのは、音楽とか映画とか出版とかは、東京の都心で暮らして、いろんな人と繋がって、っていう方が断然強いし、いろんな話がちょっとした夜の酒の席で決まっていくんですね。

でも、これはもちろん彼女の人生で彼女の未来なので、僕が「東京楽しいですよ」なんて簡単に言うべきではないですし、地方都市で普通にYouTubeやSNSを頑張ってバズるってことも十分あり得ると思います。

彼女の音源、みんな「いいと思う」って答えるんですね。僕もいいと思います。僕の文章によく出てくるインパートメントの稲葉さんも「もう少しトラックを練り上げられたら、おじさん音楽好きにささりそう」とのことです。

ちなみに彼女、作曲もこんなのでいいのか、もっとキャッチーなのがいいのか、それとも複雑なのがいいのかって、悩んでおりまして。そうそう、そこで行き詰まってからが、創作の面白さなんですよ、もうこれ以上アイディアが出てこない、何がいいのかわからなくなってきた、って行き詰まってからが、本当の自分だけにしか作れない作品が作れるようになるんですよね。

というわけで、彼女の今後、僕も応援しているし、僕も微力ながらSNSなんかでシェアしようと思っています。彼女の未来がうまくいきますように。

彼女のYouTbeはこちらです。是非。

 ※

9月22日

朝、目を覚まして、洗濯物をチェックすると、やっぱり乾いていない。ヨガをやって、熱いお風呂に入って、渋谷へ。

お豆腐に先日のふりかけをかけてお昼ご飯。最近、梅干を食べたら、お酒を飲みたい気持ちがなくなっていくことを発見して、真夜中によく梅干を食べているのだけど、ドンキでいろいろ見てると、そういえばこういうのを食べたらいいのかな、と思い、買う。

結構くせになる味。梅干って確か体にすごくいいはずだし、太らないだろうし、これにしようと決める。

上の文章をまとめて、ご本人にOKをもらう。

おじさん本の原稿も今、必要でして、参考本というか、「おじさんについて書かれた本」をひたすら検索する。僕の肌感ですが、おばさんについて書かれた本より、おじさんの方が多い気がします。やっぱり社会問題ですよね。杉並図書館に予約する。

noteを書いて、お酒本の原稿を書く。今、ボルドーワインについて書いてるのですが、「ボルドーって、フランスなのに一時期イギリス領だったんですよ。イギリス人が好きだと、アメリカ人も真似するじゃないですか」って書きたいけど、そういうふうには書けず。

「アメリカ人って、イギリス人の結局はコピーでして。実は日本人もそのコピーなんです」って書きたいけど、書けなくて、いまここにいます。

お店、忙しくはなかったのですがいい感じでした。ありがとうございました。

帰りにセブンで、和風ハンバーグを買って、チリのピノノワールに合わせながら、グッドライフを読みました。

それではまた明日!


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