『トルコ音楽の700年』がすごい本だったので、YouTubeでトルコ音楽を聴いてみました

アトランティックというジャズとR&Bの名門レーベルがアメリカにありますよね。このアトランティックってトルコ人の経営だって知ってましたか? 

こんな驚きのことから入り、トルコ音楽の歴史から21世紀のヒップホップやジプシーの音楽までを網羅した『トルコ音楽の700年』(関口義人著)→ https://goo.gl/OK26Jv という本がすごかったので、この本に出てくるアーティストをYouTubeで検索して聞いてみました。

その中でも「これは結構面白いなあ」っていう曲をYouTubeで紹介してみます。

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トルコの音楽と言えばこれなのだそうです。原曲はトルコ民謡で、アメリカで1953年に12万枚売れた曲だそうで、日本では雪村いづみと江利チエミがカヴァーしています。

あと有名なのは「ムスタファ」という曲が全世界でヒットしたそうです。日本では坂本九が歌っています。ちなみにこれは坂本九のデビュー曲だそうです。

行進曲「ジェッティンデデン」もメロディーを聴けばしっているのでは、とのこと。確かにこれ知ってますね。

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さて、まず20世紀前半のトルコの古典でサナートというのがあるそうなのですが、その筆頭がミュニール・セルチュクだそうです。こんな感じです。

その後、アラブからの移民が持ち込んだ音楽とサナートが混じりあった大衆音楽がアラベスクで、創始者がオルハン・ゲンジュバイです。うーん、これは演歌ですね。アジアは繫がってますね。確実に。

そして60年代にトルコにもアメリカ音楽が流れ込み、ターキッシュ・ポップスというのが始まります。なんか不思議な音楽ですね。今だとかなり新鮮に響きますね。

そのターキッシュ・ポップスを1970年代に発展させたのがアジダ・ペクカン(ペッカン)だそうです。こんな感じです。

そして巨星タルカン。この曲が収録されたアルバムはトルコで450万枚、フランスだけで50万枚売れたそうです。確かにすごくキャッチーですね。

もちろんロックシーンもあったわけで、アナドル・ロックというそうなのですが、バルシュ・マンチョという人がサイケデリック・バンドをやってまして、こんな感じです。

もちろんジャズもありますよ。バークリー出身、NY在住のイルハン・エルシャヒンです。カッコいいですね。

ラップはドイツに移民したトルコ人が差別されてという興味深い背景があるようです。このジェザはイスタンブール生まれです。

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ざっと見てきましたが、本の方ではかなり詳しく書かれていまして、僕はかなり省略しています。詳しく知りたい方は是非、本を手に取ってみてください。トルコってやっぱりアジアですね。アジアの一番西、日本は一番東ですがやっぱり何か繋がっている気がしました。

『トルコ音楽の700年』(関口義人著)→ https://goo.gl/OK26Jv

#コラム #音楽

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「昨日は上野に行って」です。

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