イケメンって言葉、使います?

いわゆる「顔がいい男」のことを、何て言ってますか?

今は「イケメン」って言いますよね。この言葉、僕は決して好きではないのですが、使っています。

僕は「言葉」は、出来るだけ「どんな世代やどんな地方の人」にもわかってもらえて、あと、50年後でも通用するような言葉を使おうと思っているんですね。

というのは、50年後にも読まれたいし、鹿児島のお婆ちゃんや、山形の小学生にも読んでほしいからなんです。

たまに、中古レコード屋さんで、昔のレコードを買って、中のライナーノートを読んでいたら、「ナウなヤングに受けている」なんて書いてあって、「ああ、どうしてこのライターさん『今の若者に受けている』って書かなかったんだろう」って思うことってあるんです。

だから、出来る限り言葉は、「ここ50年くらいは、恥ずかしくなく通用する言葉」を選んでいるんです。

だったら「イケメン」って使うべきではないですよね。だってどう考えてもこの言葉、後10年後には「え、まだその言葉使ってるの」ってなりそうです。でも、その代わりの言葉が見つからないんです。

ちょっと前は「ハンサム」って言ってましたよね。でも、今、もうあまり「あのハンサムな人」って言わないですよね。

あるいは「男前」とか「二枚目」とか「美男子」とかもあるかとは思うのですが、どうも違いますよね。

「あの男前の人」とか「あの二枚目さん」とか「彼、美男子だね」とかって言わないですよね。

だから「あのイケメンは」って使っているんです。

 ※

ところで、女性の場合は「美人」で大丈夫なんです。もうずっとずっと昔から、この先、未来も、「美人」で問題ないんです。

ところで、この「美人」という言葉の構造で「人が美しいのは女性」って決まっているっていうことにお気づきでしょうか。

「美しい人」とあれば、日本語としては「女性か男性かどちらなのか」はわからないはずですよね。

「看護士」や「保育士」が男も女も含んでいるのと同じです。

でも、一般的に考えて、「美しい人とは女性のこと」であって、どうしても男性のことを美しいと表現したければ「美男子」と、あえて「男」という字を入れなきゃいけないんです。

 ※

僕がずっと続けている「美人インタビュー」、たまに「イケメン・インタビューもやれば?」って言われるのですが、もうどう考えても「みんながアクセスする」とは思えないんです。 https://note.mu/bar_bossa/m/m6d82cb572e76

みんな「美しいのは女性であって、美しい男性の存在はその次」と考えていると思います。

まあこれ、僕がイケメンじゃないから思っているだけなのかもしれないのですが…

#コラム

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bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「お盆休みって」です。

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