ただの「好き」から「恋」に移るには

「恋」という感情って、「恋する相手と少しでも両思いになれる可能性がある時のみ」という状況だということがわかってきました。

例えば、ある既婚男性が、ある既婚女性に「恋した」としますよね。

その場合は、「男性側が、少しだけでもこの既婚女性との関係がうまく成就するかも」って感じていることを含んでいると思うんです。

これ「本当に成就する」とか「女性側が少しだけでも男性に気がある」とかは関係ないんです。

男性側が心の中だけで、「彼女ともしかして上手くいくかも」って感じているという状態で良いんです。

そして、そういう風に心の中で小さな可能性を感じている場合じゃなきゃ、ただの「好き」が「恋」になったりしないように思います。

例えば、テレビの中のアイドルを好きになることってありますよね。それってもちろん「恋」じゃないです。「憧れ」ですよね。

同じように、職場の上司に対して「憧れ」を感じたり、学校のマドンナに「憧れ」を感じたりすることってあると思うのですが、それは「恋」じゃないと思うんです。

その憧れの上司が飲み会で隣になって、楽しく会話が出来て、LINEのやりとりが始まったら、そこから「恋」になるように思うんです。

同じように憧れのマドンナと同じサークルに入って、会話もするようになって、キャンパスでマドンナの方から「おはよう!」って言ってくれた瞬間から「恋」になるように思うんです。

「もしかしてこれはこのまま頑張ればいけるかも」という小さな可能性を感じたときに「恋」になると思います。

あの人、なんか最近自分のことをチラチラ見ているな、とか、なんかすごく目が合った、とか、LINEでちょっと男女を思わせる表現があった、とか、そういうちょっとした小さな「もしかして自分のことを好き?」みたいな可能性が、ただの「好き」から「恋」へと移行するきっかけのように思うんです。

 ※

何度も言いますが、この「小さな可能性」というのは、本当に可能性があるかどうかは関係ありません。

例えば「アイドルのストーカー」とかってパターンで、本気で恋して、プレゼントを贈ったり、待ち伏せしたりする人っていますよね。彼らは「可能性を勝手に感じている」のでしょう。

「ただの好き」とか「憧れ」なんかと、「恋」の違いは「今後の展開の可能性があると一方が感じているかどうか」のような気がします。

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ところで、失恋ってすごくつらいですよね。悲しいし苦しいし、ひどく落ち込みますよね。

その理由って、やっぱり「小さな可能性」が壊れるからだと思います。

期待していた気持ちが挫かれる、否定されるから、落ち込むんですよね。

だから「もう恋なんてしない」という言葉には「もう誰かとうまく恋愛を成就することになんて期待しない」という意志決定なんだと思います。

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すいません。あまり、大した発見ではないかもしれないのですが、僕としては「すごい発見」でして。

常々、「恋ってどこから始まるんだろう?」と考えているんですね。「ただの好き」から、いつ「恋」になるんだろうっていうのが僕の目の前の大きな「テーマ」なんです(笑)。

でも、確かにただの「好き」から「恋」に移行する原動力って、「小さな可能性を感じること」だとは思いませんか? 

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ちょっと思いつくままに「恋」と「好きや憧れ」の違いと、なぜ「失恋」が苦しいのかを書いてみました。

またいずれ、cakesのための長い文章か、小説なんかに使用するためのスケッチでした。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「ついに恋愛小説を書き終えて」です。

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ただの「好き」から「恋」に移るには

林伸次

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林伸次