浜離宮に紅葉を楽しみに行ったのだけど

※月曜日は、僕の何でもない妻との日曜日のことを書いてみます。

いつものように、お昼はキコさんのヨガに行って、その後、渋そばに行きました。

最近、お蕎麦屋さんでは、小さいカレーライスと盛り蕎麦のセットを注文するというブームが僕の中にありまして、それを食べました。ちなみにお蕎麦屋さんのカレーって何かと話題になりますが、僕は嵯峨谷のカレーが一番好きです。あの味ってどう表現したらいいのかわからないのですが、「ちょっと焦がしたコク」があるんです。あの味、すごく好きなんですよねえ。

さて、それを食べ終えると、妻が「今日は紅葉を見に行こう」と提案しました。で、妻がiPhoneで「東京 紅葉」で検索したら、「紅葉が楽しめるスポット」が10位までランキングされていまして、上位の方は有名な場所ばかりで、8位に浜離宮が出てたんですね。

僕は浜松町にある文化放送のビルの上から見たことはあるのですが、実際には行ったことないなあと思って、行くことにしました。

で、僕と妻は銀座線が好きなので、山手線で浜松町までというコースにはせずに、銀座線で新橋まで行って、そこから歩くことにしました。

新橋の駅で地上に出て、ゆりかもめの入り口の前を通って、電通のビルの前に出ました。

電通のビルって存在感がすごいですよね。このビルの前を通ると、必ず妻と自殺したあの女性の話になってしまいます。

さて、その電通のビルの脇を通り抜けると、浜離宮が見えてきました。外国人がみんなそっちに向かっているので、一緒について行くと、入り口にたどり着きました。

スペイン語をしゃべる家族が入り口で「入るのに300円なんだって。入る? どうする?」って話し合っているのを聞きながら、僕らは300円払って入りました。

さて、浜離宮、なんか全然、紅葉なんて楽しめないんです。海のそばで、中の池も塩水というのが売りなので当然ですが、「松」ばっかりなんです。紅葉している木なんて探さないとないくらいなんです。

でもせっかく入ったんだから、うろうろしました。

他の都内の庭園と比べて明らかに違う特徴がありまして、カラスが多いのと、野良猫が普通にその辺を歩いてるんです。野良猫がいる庭園ってちょっとないですよね。でも野良猫、人に甘えて餌をねだるわけでもなく、かなり野生化してて、僕は好印象でした。

 ※

で、妻が「水上バスに乗って浅草に行こうか」と提案して、水上バス乗り場に向かいました。こういうときは、新しい展開をすぐに提案できるのが妻のいいところです。

さて、船っていいですよね。水の上に浮かんで移動するってどうしてあんなにワクワクするのでしょうか。クラフトビールも売ってたので、もちろん飲みました。

船に乗って向こう岸の普通の生活をしている人たちをぼんやりと眺めるのっていいですよね。手を振ったりなんかして。あれ、どうして手を振っちゃうんでしょうね。パレードしている人の気持ちなのでしょうか。非日常だからなのでしょうか。手、僕も振っちゃいました。

で、浅草についたらワインを飲もうとずっと船上で話していまして、船の上から妻が「あの辺に確かいいお店がいくつかあったような気がする」と行って、左岸の裏手の通りを歩いてみました。

そしたら「ムルソー」という名前のカフェがあったんですね。そしたら妻が「ここ来たよね」って何度も言うんです。僕は全く覚えがないし、店の中で席に通されてみても全く覚えがないんです。

でも妻は「やっぱり来たことある」ってずっと言ってて、絶対に「僕以外の男」と来てるんです。まあ僕はそういうのは気にしない方なのですが。

メニュー、ケーキがメインなのですが、ムルソーという名前だから、もちろんワインもあって、ちょっとしたおつまみがすごく充実しています。

サンジョベーゼのデカンタを頼んで、カポナータと蒸し鶏とセロリのサラダを注文しました。ワインも美味しいし、お料理も丁寧に作られていて美味しいし、それでなんと3000円でした。

ちなみにドイツのピノ・ノワールのボトル¥2900というのがあるのに途中で気が付いて、「そちらにすれば良かった。また来たときはそちらを」と思いました。

おそらくすごく長く経営されているお店だと感じました。スタイルは懐かしい感じなのですが、長く続くお店って出てくるものがきちっとしているし、雰囲気もいいし、とても勉強になりました。日曜日の午後でも席は空いてたので、浅草で悩んだら是非、ムルソー、行ってみてください。

さて、結構いい気分になったので、また銀座線に乗り込んで、今度は浅草から渋谷まで1直線です。銀座線って本当に好きなんです。どの駅も「ビッグネーム」ばかりなので、「京橋かあ、あ、銀座まできたなあ。じゃあちょうど真ん中あたり、青山1丁目かあ、そろそろ渋谷だな」って感じで、頭の中で東京の地図が描けるんです。

そして、井の頭線に乗り換えて、自宅まで向かいました。ちなみに今、井の頭線の中にクウネルの広告がありまして、小林麻美が表紙なんですね。僕、彼女の「雨音はショパンの調べ」がすごく好きで、当時レコードも買ってたんですね。

「今、何歳なんだろう?」って妻に言ったら、その場で検索しまして、63歳なんですね。さらにインターネットのすごいところは田辺エージェンシーの社長と結婚してたんですね。ということは完全に出ないって決めてたはずなのに、どうして今出ることにしたんだろう、なんてことを妻と話しながら、駅に着いたら本屋に飛び込んで、小林麻美チェックしました。「眉毛がちょうど今の感じだからかな」とか思いました。

その後、オオゼキに立ち寄り、ワイン売り場に行くとスペインのトロの2001年が¥1400という破格値で、もちろんそれにしました。スペイン・レストランで¥6000で出しても十分なお味でした。一瞬、オオゼキに行って買い占めようかと思っちゃいました。

#コラム

飲食店って本当に面白いなあって感じの本を出しました。『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』 https://goo.gl/oACxGp

僕が選曲したCDです。Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa → https://goo.gl/tOKcGu

iTunesでも配信しています。→ https://goo.gl/9QJywf

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「妻が小林麻美のことを」です。

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