本をプレゼントしたいのですが、何が良いと思いますか? に答えました。

※水曜日は質問に答えています。

【質問】

本をプレゼントしようと思っています。林さんはどんな本がプレゼントに最適だと思いますか? ちなみに、ある女性と「本をプレゼントしあおう」という提案をして、僕は彼女にドラッカーの本を、彼女は僕に『秘境国』という本と地球儀をセットでくれました。(この質問もカウンターで聞きました)

【答え】

まず「本をプレゼントする」ということから考えてみますね。

本、お好きなんですね。だったら何か本をプレゼントしたくなりますよね。

ちなみに、女性から評判の悪いプレゼントでよく聞くのは「本」と「自作の何か」です。

まずどうしてイヤなのか聞くと、「何か感想を返さなきゃいけないからイヤ」なのだそうです。

そして「本」の場合は全部を読まなきゃいけないんです。CDならスキップして聞けますけど本だとそういうわけにはいきません。

さらに全く自分が興味がないタイプの本だと「最後まで読むのに時間が必要」だし、さらに「感想まで言わなきゃいけない」のでホントつらいそうです。

「自作の何か」は、例えば自分が撮った写真集とか、描いた絵、これはないかもですが詩集や映画、自分が作った音源、そして音楽好き男子のみんながやっている音楽編集CDorテープもイヤがられます。

実は正直に言ってしまうと僕はしょっちゅう、自分で作った「音楽テープ」を女の子にプレゼントしていました。

でもこういう音楽編集テープは、彼女が全く好みの音楽じゃなかったり、あなたの音楽の趣味が悪かったりすれば、はっきり言って「イヤがられ」ます。

そんなに好きでも何でもない男性の「自作の何か」って、自分の部屋にあるだけで結構気持ち悪いようなんです。でも捨てるのも申し訳ないし、だそうです。なんとなくわかりますよね。

はい。ここでまた、いつもの問題が浮上してきます。

逆に女性はすごく好きな男性が作った音楽テープなら、「私のために作ってくれたんだ!」って喜ぶし、あまり興味がないジャンルの音楽でも「彼を理解したい!」と思って、一生懸命、わかるようになるまで、何度も聞いてくれるし、「あの曲が良かった~♡」って言ってくれます。

同様に、すごく好きな男性がプレゼントしてくれた本なら、「この本で、何を私に伝えたかったんだろう?」って大真面目に読んでくれます。

ま、当然と言えば、当然ですよね。

というわけで、その女性と恋愛関係にない限りは、本をプレゼントするのは避けた方が良いかもと思います。

でも、彼女が自分に好意があるとわかっていたり、趣味の方向が同じだとわかっていたら、何か本をプレゼントするのは「アリ」かもしれませんね。

それでもやっぱり「すごく長い本」や「古語や専門用語が多い読みにくい本」は避けるべきだと思います。そんなの僕ももらったら困ります。ですよね。

もし彼女があなたに好意があるのがわかっているのなら「小さい頃好きで、何度も何度も読んだ童話」とか「若い頃に読んで人生観が変わったような本」が良いかもしれません。

彼女はあなたのそういう箇所を知りたいと思っていますから。

あるいは、「相手が興味がありそうなジャンルで、さらに相手の世界を広げる手助けになるような本」も良いかもしれないですね。

そういう意味では「ドラッカーの本」はあなたの人生観が変わるくらい感銘を受けたのでしょうか。プレゼントしたくなる気持ちはわかりますが、どうでしょうか、その女性は楽しく読んでくれたのでしょうか、気になりますね。

そして彼女は『秘境国』という本と地球儀なんですね。これは「あなたの興味を広げる手助けになる本」ですよね。彼女、センスが良いですね。

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そんな風に考えると「プレゼントに適した本」というのは、人それぞれ違います。人や相手によって変わりますからね。

                ※

さて、僕だったらどんな本を女性にプレゼントするかを考えてみました。

僕が小さかった頃に好きだった本を今考えてみたらこの3冊を思いつきます。

①寺村輝夫『ぼくは王さま』

②藤子F不二雄『SF短編集』

③いちごばたけのちいさなおばあさん

で、①と②は僕が好きになるタイプの女性は「面白い」と思ってくれないので、③をプレゼントしようかな、と思うのですが、これ1冊をくれる男って気持ち悪いですね。

若い頃に感銘を受けた本、自分の人生を変えた本を考えてみたのですが、これまた僕が好きになるタイプの女性は、まず「面白い」と思ってくれないような気がしてきました。

うーん、本をプレゼントするって難しいですね。こんな答えで良かったでしょうか…

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