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印税生活って難しい、と僕の死後に編集者さんへお願い

これ、聞いた話なのですが、「日本中のみんなが知ってて歌える曲を1曲か2曲くらい、作詞作曲していれば、毎日カラオケで日本中で歌ってもらえるし、しょっちゅうどこかで使われるから、その印税収入で食べていける」らしいんです。

ちょっと具体的な曲名は書かないのですが、ある職業作曲家の方がいまして、その方、世間的には全く有名じゃないのですが、僕らの世代なら全員が知っているヒット曲を2曲、作曲してまして、でもその方、早く亡くなられたんです。

その方の奥様という方を知ってまして、実際にそのご主人の印税で結構良い生活をされています。

それでまあ僕も、「印税しかない!」と思っているのですが、ご存じのように印税生活ってかなり難しいジャンルなんです。

結構有名な話ですが、普通の作家で、「ああ、その作家知ってる」ってみんなが思うくらいの有名な感じで、でも「すごいベストセラー」というのがないような状態で、年収500万円くらいだそうなんです。

でもこれ、本を出したことがある人、あるいは出版に関わっている人なら、「まあそんな感じだろうな」ってわかりますよね。「結構、良い方じゃない」って思う方もいるかもしれません。

今、「2万部」いったら、ヒットとかベストセラーって言われてるんですね。それで2万部って印税はまあだいたい300万円くらいなんです。1年に1冊、2万部の本を出して、他の原稿収入とか色々あって、まあ年収500万円くらいでしょう。

そうなんです。「誰もが知っているすごいヒット作」っていうのがない限り、印税生活って無理なんです。

何度か書いていますが、僕が妻と付き合ってもらうために、ラブレターを一ヶ月間毎日書いたんですね。その中に「僕はいずれすごい作家になるから、僕と一緒になれば、あなたは将来、僕の印税収入が預金通帳に入る数字をチェックするだけでいいようにする」って宣言したんです。

もちろん今でもそれを目指してまして、というか妻は「そうなるんでしょ」って今でも期待してくれているのですが、最近、たまに僕の身体の調子が悪かったりすると、僕が死んだら妻がどうやって生活するんだろうって、心配なんですね。

それで「やっぱりちゃんと貯蓄しよう」とか、色々と考えているのですが、noteが少しでも、僕が死んだ後でも、印税のように誰かが買い続けてくれたら良いな、と思いまして。

以前のnoteの記事を一ヶ月分まとめてマガジンで買えるようにしました。定期購読で買っていただいてた方に失礼なので、100円プラスで400円です。

こういう準備をしておくと、例えば10年後、20年後って、400円ってもっと「安い金額」になってると思うんです。ご興味ある方が気軽に買ってくれると、僕がいなくなっても妻がゆったり生活できるかなと思いまして。

あと、この文章、僕の死後に読んでくれている編集者の方、いらっしゃると思うんですね。

例えば、「林伸次エッセイ集」とかって出していただくのってお願いしても良いですか? 2018年以降はだいたいどんな僕の記事も日記の方にリンク先を記してありますので、そちらも参考にしてください。

ちなみに、僕、文章の「てにをは」とかって変えてもらっても全然気にしません。読みやすいように、あなたにお任せします。

たぶんどう考えても僕の方が妻より先に死ぬんですね。だから、このnoteの記事を誰かまとめて本にしていただけたり、あるいはもちろんマガジンを買ってくれたりすると、僕がいなくても妻が良い生活ができます。よろしくお願いいたします。

サポートしたいと思ってくれた方、『結局、人の悩みは人間関係』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。