プロフィール写真に悩んでいる話

※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。

僕、女性がメイクをしているのを後ろから鏡ごしに見るのがすごく好きなんです。

もちろん口紅や眉毛を書いたりすることで、ドンドン顔が変わっていくのを見るのも好きなのですが、それとは別に「あ、彼女ってこういう表情が自分では可愛いって思ってるんだ」っていう「自意識」みたいなのが垣間見えるのが好きなんです。

あるいは、女性と地下鉄に乗ってると、向かい側の窓を鏡代わりにしてちょっと「ニコッ」なんて笑顔を作ったり、ちょっと目を大きく見せようとしたりすることってありますよね。そういう「自意識」が見える瞬間も大好きなんです。

そういう「他の人が見ている普通の自分の顔」と「自分が鏡に向かい合っている時だけの自分の顔」って結構違いますよね。

それを最近、何度も何度も考えなきゃいけないことがありまして。

僕のプロフィール写真なんですけど、もうどんなのを出しても評判が悪いんです。

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一番、最初にプロフィール写真が必要になったのは「ツイッターのアイコン」です。

普通は「bar bossa」っていうお店のマークにすれば問題ないのですが、bar bossaってマークがないんです。

で、どうしようかなってしばらく考えて、うちで飼っている犬の写真をアイコンにしました。

ところで、これ、そんなに評判が良くないんです。

「今はお店の人は堂々と顔を出して、本名も出すべきだ。『あ、こんな感じの人がマスターなんだ。怖くなさそうだなあ。今度行ってみよう』って新しいお客さまに思ってもらえる良いチャンスだ」ってずっと言われてたんです。

で、その後、何かと「書く仕事」が増えまして、「プロフィール写真用に何かあればメールで送ってください」って言われることが増えてきたので、「もう必ずこれ」っていうプロフィール写真を用意することにしたんです。

そしたら作家の西崎憲さんが「今度、撮ってあげるよ」って仰ってくれて、「そんな申し訳ない」と思いつつも、「あの写真、西崎憲さんが撮ってくれたんだよね」っていつまでも自慢できるなと思って、僕の自宅で撮影してもらったんです。

その時の写真がこれなんです。いくつかあったんですけど、一番「自然な感じ」がこれかなと何人かに聞いて、これに決定しました。

そしたら、これも評判が悪いんです。

「林くん、プロフィール写真は笑ってなきゃ」とか

「林さん、なんか目が違う。林さんの目ってあんなんじゃない」とか言われたんです。

それでまたクヨクヨしてたら、妻がある時、恵比寿のワインバルで飲んでいる僕をiPhoneで撮ってくれて、「これ、すごくあなたっぽいから、これをプロフィール写真にすれば」って言うんです。

それをツイッターで見せたところ、「うん、その笑っている写真が林さんっぽい」ってすごく言われたので、「よしよし、これにしよう」と思って、noteの新しいアイコンにしたんです。

するとこれまたすごく評判が悪くて。今回は特に「マスコミ系」の「この商品のイメージを考える」みたいな仕事をしている複数の方たちから「これだとただのダメなおっさん。もう少しちょっと遠い人くらいな方が良い」って言うんです。

というわけで今のところ悩み中です。

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ちなみに昨日のcakesの記事は、「noteのプロフィール写真を西崎憲さんが撮ってくれた写真から、ワインバルで笑ってる写真に変更するまでの間に書いた原稿」です。→https://cakes.mu/posts/10904

個人的にすごく気に入っている記事なのですが、全然読まれていません。なんだろう、ポジティブな話はダメなのかなあ、とこれまた悩み中です。

#エッセイ

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