カフェで儲かるのってすごく難しいはずなのにコーヒーハウス・ニシヤさんは何故?

カフェって行きますか? 月に何回くらい行きますか? カフェに行ったとき、どのくらいお金を使いますか?

仕事で打ち合わせをするときや、繁華街で買い物や映画を観に行ったときとかに友人や恋人と利用しますか?

スターバックス系のカフェではなく、普通の街にある個人経営の素敵なカフェって、一か月で考えると、みなさん意外とそんなにお金は使ってないですよね。

それよりも、一か月で考えると、ラーメン屋とか居酒屋とかパスタ屋とかビールやワインのバルの方が明らかにたくさんお金を使っていますよね。

90年代にカフェブームが始まってから、「カフェを始める」っていうのが若い人たちの間ですごく憧れの「起業スタイル」だったと思うのですが、その頃に開店して、今でも残っていて繁盛しているカフェって少ないと思います。

というのはカフェってそんなには儲からないと思うんです。

やっぱりお客様一人あたりの単価がすごく低いですよね。コーヒーが1杯500円で、1時間とか滞在するお客様ってたくさんいらっしゃいます。

例えば牛丼屋さん、単価は500円くらいですよね。でも、あのお店は回転率がすごく良いんです。早い人は5分くらいで食べ終わってお店を出るんですね。同じ1時間の間に1個の席で3000円とかいくんです。

あるいは居酒屋や焼鳥屋で1時間半くらい滞在するとしますよね。すごく安いお店でも最低2000円くらいは使うと思うんです。やっぱりお酒を出すお店って「もう1杯」お客様も飲めるし、飲みたくなるように設定してあるんです。

でもカフェでは「コーヒーもう一杯」って方そんなにいないです。

それで大体カフェを経営している人は、単価を上げようと考えて、お食事メニューを増やしたり、ランチをやったり、ワインなんかのお酒を充実させてそれにあうおつまみも増やして、夜の単価の高いお客様を増やしたり、ってことを考えるんですね。

あるいはコーヒー豆の焙煎をやるというのもカフェの一つの方法です。生の豆を仕入れてお店で焙煎して、それを使ってコーヒーを入れるから「原価を安くおさえられる」のと、あとそのコーヒー豆を販売して「店内で飲むお客様」以外のお客様を獲得するって方式です。

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でも、自家焙煎もしていないし、いわゆるお食事メニューやお酒もそんなにはやっていないのに、すごく入っていて、すごく儲かっているカフェがあるんですね。

渋谷にあるコーヒーハウス・ニシヤさんというカフェです。

今、カフェレスで、毎月1回、東京の今を代表する飲食店の経営者を、僕がインタビューして原稿にまとめるっていう連載を始めたのですが、2回目はこのニシヤさんに行ってきました。

ニシヤさん、焙煎はやらなくて、あくまでも「コーヒーの液体のみ」で勝負するって決めているそうなんですね。

あと、サンドイッチやプリンといった美味しいフードメニューも充実しているのですが、それはあくまでも「客寄せパンダ」であって、「コーヒーを飲んでもらうことによって利益が出る」っていうのを最初から想定しているそうなんです。

それでお店をおもいっきり黒字にするために、「たくさんお客様に来ていただいて、回転率をあげている」そうです。

でも、カフェのお客様ってやっぱり「長居」が基本ですよね。でも西谷さん、コーヒーを飲み終わっているお客様には「そろそろよろしいですか」って伝えてお会計をしていただくそうなんです。

その伝え方やその他諸々はカフェレスを読んでいただくしかないのですが、他のいろんな「お金」の話もうかがいました。

例えばニシヤさんの内装、1千万円以上かけているそうなのですが、今、雑誌の撮影とかで、お店の開店前に貸していて、月にその収入で20万円あるそうです。

そういう色んな「なるほど」っていう経営者のお話も聞いています。

とにかくこのカフェレスの記事、僕、今、すごく面白い内容が書けていると自負していまして、もしご興味ありましたら書店で手にとって見て下さい。→ https://goo.gl/5fiQs6

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