ネットとリアルで人が違うと言われるけど
以前、鎌倉のディモンシュの堀内さんの車に少しだけ乗せてもらったんですね。そのことを話すと、ほぼ全員が「堀内さん、何の車に乗ってるの?」と車種を質問するのと、「堀内さんってどんな運転するの?」って質問してくるんです。
僕は車の運転が出来ないし、自動車にも全く興味がないので、そういう質問にうまく答えられないんですね。
で、どうしてみんなそこを質問してくるんだろうと思ったら、「何の車に乗っているかとどんな運転をするのか」ってすごくその人の知らなかった一面とか、本質的なことがわかるんだそうです。
なるほど。
もし僕が車に乗るとしたら、すごく地味な日本車を選んで、すごくせっかちな運転をしそうです。それって、僕のことをあまり知らない人は「意外」だと感じると思うのですが、僕のことをよく知っている人は「納得」なんですよね。
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そんなことを考えていたら、インターネットが出現して感じたある現象と似ているなあと思いました。
僕がいろんな場所でこういう文章を書くと「あれ、林さんってそんなことを考えていたんだ」って意外に感じる方がすごく多いんですね。
でも、うちの妻とか親しい友人とかは全然意外じゃなくて、「いつも林くんが普段話しているようなことをそのまま文章になってるよね」って感じるそうなんです。
よく言われることですが、インターネット上の性格と、本当に会ったリアルな目の前の性格と違うという話がありますよね。
でもそれって、目の前で話しているときはまだそんなに心を開いて話していないだけで、気を許した間柄ならネット上の性格と同じだったりします。
「ネット上の性格とリアルな時の性格の違い」って結局はどこまで心を開いているかのような気がします。
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それを感じるある現象があります。
インターネットの出現の驚きのひとつが「以前は自分の世間的な評判を知ることが出来るのは芸能人とか有名人だけだっけど、ネット以降はどんな人でも自分が批評されたのを見ることが出来る」ですよね。
お店をやっていると食べログで誉められたりけなされたりするし、ブログを書くとコメント欄に知らない方から励ましや賞賛の声が届きます。
そんな風にもちろんbar bossaもいろんな風に批評されてまして、最初のうちは「自分が知らないところで批評されている」という現象が面白くて、その批評してくれた人のブログやSNSなんかを細かくチェックしたりしたんですね。
すると面白い傾向がありまして、「良いお店だったあ。楽しい時間だったあ」なんてことを書いている人は、他のことでも「すごく楽しそうで、友達もたくさんいて、人生が幸せそう」なんです。
そして何かと批判して攻撃的なことを書いている人は、他の記事やコメントなんかを見ると、「何かとトラブっているし、友達も少なそうだし、結構ストレスいっぱいで幸せそうじゃない」んです。
そしてその事実に気づいてからは、何か批判されても「ああ、人生が不幸な人なんだなあ。友達いないんだなあ」と思うことにして、なんとか気持ちを平穏に保っています。
食べログで悪口を書かれて落ち込んでいるお店の方、アマゾンで悪口を書かれて落ち込んでいる何かを作っている方、そう考えると楽になりますよ。
色んな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW 立ち読みできます!https://goo.gl/Q6mRvL
bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb
この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「GWは」です。
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