いろんな綺麗があれば良い

土曜日の朝のテレビで「一般素人の女性が東京のお洒落な美容室やスタイリストを使って、すごく綺麗に変身する」という番組があるんですね。

その番組、奥様やママである女性が綺麗に変身すると、夫や子供たちの表情がパーッと明るくなるし、変身した女性本人も泣いちゃったりして、「女性にとって綺麗になるって本当に重要なことなんだなあ」とかなんとか考えながら、朝から幸せな気持ちになれるので、かかさず観ているんです。

でもたまに、ごくたまに「あれ、そんなには綺麗に変身していないなあ。この女性だったらもっと綺麗になれるはずなのにどうしたんだろう…」って感じる女性がいるんです。

それについて先日、妻に「どうしてだと思う?」と質問してみたら「前髪じゃない」と答えが返ってきました。よくよく聞いてみるとこういうことなんだそうです。

変身前の地味な格好の時は、髪の毛は長くて後ろでまとめててオデコも出してたんですね。

で、変身後は髪の毛は肩よりちょっと上でくるんとしてて、前髪があるんです。

さらに服装もちょっとコンサバな感じで、要するに「フジテレビの女子アナ」みたいな雰囲気の格好になっているんです。

で、そういう格好って「女性の誰もが似合う訳じゃない」と妻は言うんです。

でも、「今風で、普通の一般人女性にも似合う、みんなが考えるところの可愛い女性」ということになると、なぜか「フジテレビの女子アナ風」になっちゃうそうなんです。

そして「この現象はどういうことなんだろう?」と考えたら、要するに「だって男性ってこういう何でも言うことを聞いてくれそうで、明るく笑っている女性が好きでしょ」という暗黙の了解があるんだと思うんです。

 ※

話は変わるのですが、僕は女性の髪は断然ショートが好きなんですね。

で、短く切った女性に「その髪型、可愛いですね」って言うと、ほぼ全員が「でも、髪って長いときの方が男性にはモテるんです」って答えるんです。

「え、そうなの?」と思い、「昔の長いときの写真、見せてもらえますか?」って言って、スマホとかで昔の長い頃の写真を見せてもらうと、やっぱり目の前の「短い方」が断然似合ってたりするんです。

 ※

で、この話のまとめとしては、もちろん「長い方が似合うし、コンサバな服装の方が似合う」って女性もたくさんいるとは思うのですが、本当はオデコをおもいっきり出したり、ショートだったり、個性的な服装だったりする方が似合う女性もたくさんいるんじゃないかなあってことなんです。

さらに、そういう女性が周りに増えてきたら、男性の方も「ステレオタイプの従順な雰囲気の女性」よりも、「自分らしく個性的にしている女性」の方が素敵なんだなあって感じる人が増えてくるんじゃないかなって思います。

美の基準ってもっとヴァラエティに富んでいた方が良いと思います。

いろんな種類の「美人」や「可愛い」や「綺麗」があった方が女性も男性も幸せになれますよね。違うかな。

 ※  

のび太「ドラえもん、でも僕はしずかちゃんがショートカットでジーンズに皮ジャンにヒールの高い靴だったらイヤだなあ」

ドラえもん「のび太くん、そうかなあ。今、ちょっと想像してみたけど、結構可愛いんじゃないかなあ」

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「ついつい歌ってしまう曲」です。

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