携帯電話を持たない理由

「どうして携帯電話を持ってないんですか?」とよく質問されるのでその答えです。

実は18年前(1998年)に2、3ヶ月間だけ、持ったことがあったんです。記憶ではたぶんその頃「ほぼ全員が携帯電話を持つ時代」に突入したはずです。

その頃はお店は開店したばかりで、定休日はなくて、とにかくひたすら働いてたんですね。

でも、たまには休もうと思って、数ヶ月ぶりに一日だけお店を休みにして、海の方に遊びに行ったんですね。で、妻とどこかのお店でぼんやりしていると、僕の携帯電話がなって、急いで出たら、本当にどうでもいいつまんない用件の電話だったんです。

それで、「あ、携帯電話、やめよう」と思ってやめました。僕は必ずお店にいるから連絡はつくし、お店にいないときは僕が連絡をしてほしくない時なので、全然、問題ありませんでした。

よく聞かれるのは「待ち合わせはどうしてるの?」です。もちろん昔と同じで、「2時に渋谷の井の頭線の改札で」とか「4時に本屋の雑誌のコーナーの前で」とかって約束しています。

一度だけ困ったのは休日の夜の8時頃に某編集部で対談の仕事があったんですね。で、時間通りにその編集部が入っているビルの前にいったら、完全にシャッターも閉まっていて、管理人もいないんです。担当の編集者は僕がビルの下から携帯電話でその編集部に電話をかけてくると信じていたみたいなんです。この時は本当に困りました。

それ以外は困ったことはありません。

そして、その後のスマートフォンの流行は「あ、あれだけは絶対に自分は持っちゃダメだ」と思いました。

僕は、すごくのめりこんで周りが見えなくなったり、すごく依存して中毒になったりする人間なんです。

タバコは吸わないんですけど、理由は、自分がすごくはまってしまって、1日に2箱くらいずっと吸うだろうし、さらに絶対にやめられないだろうなってわかっているからなんです。

ちなみにコーヒーとかチョコとかお酒とかってもうかなり依存していて、本当にやめられないんです(コーヒーは最近胃を壊したのでついにやめました)。

で、スマホなんですけど、もし持っていたら、5分おきくらいにずっとチェックしていると思うんです。SNSは頻繁に誰かのページにコメントを書いたり、10分おきくらいに個人的なツイートをしたりして、すごく使いそうなんです。あるいはLINEを使えるようになったら「あれ? 既読なのにどうして返事が来ないんだろう」とかってずっとずっと気になって、現実世界の方が危なくなってしまうような性格なんです。

それよりも、本を読んだり文章を書いたり、本屋やレコード屋を回ったりする方を僕は大切にしたいので、「携帯電話は持たない」と宣言して、PCを開けてやりとりするのは寝る前の30分と、午前中の30分だけって決めているんです。

 ※

ホント、みんなにススメているのですが、携帯電話がないのってすごく楽ですよ。さらに全く困らないです。とか言いながら、ほとんどの人がこの文章をスマホで読んでいるんですよね… すいません…

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています。今日は「好きな果物ベスト3」です。

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