とと姉ちゃんと完璧主義じゃない自分

※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。

NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』って観てますか? 観てない人のために説明しますと『暮らしの手帖』という雑誌を作った人たちの話なんですね。

で、最初は観てなかったのですが、雑誌を作り始めたら突然面白くなって、今は毎朝楽しみに観ているのですが、最近はこういう問題がありました。

ご存知のように『暮らしの手帖』って広告が入っていないんです。理由は「広告主から記事の内容を指図されることを避けるため」というシンプルなものなんです。

でも今、ちょうど放送中の創業当時は資金難で広告を入れてしまったんです。そしたら案の定、広告主から「こういうレシピ記事を掲載してくれないか」って依頼があったんですね。それで悩みに悩んだ末、このままだと会社は倒産するかもしれないのに、今後は広告を掲載しないことにしたというわけなんです。

 ※

これを見ていて、僕は「ああ、自分だったらこの広告主の依頼を『ま、仕方ないか。雑誌の全てが変わるわけじゃなし。ほんの1ページだし。読者も気がつかないくらいだろうな』って気持ちで受けてしまっただろうなあ」って思うんです。

どういうわけだか自分の中に「完璧主義」のような感覚が欠如しているんです。

上の場合だと、「どんどん広告主の要求が増えてきたら、そしたらその時に考えよう」って思ってしまうんです。

例えば僕が雑誌を作ったとしたら、8割くらいが上手くいってたらそれで「OK」なんです。「だいたい100%完璧なものってないし、あったとしたら結構息苦しいものだし」なんて自分で言い訳して、まあその場しのぎで適当にやってしまうんです。

これが自分の弱いところだなあとはずっとわかっていまして。でも完璧を求めてしまうと、「見切り発車」が出来ないというか、いつまでたっても行動できないという弱さもあると思うんです。

そうなんです。僕としては上の雑誌に関しても「廃刊」になるよりは「8割は自分の表現したいことが出来てお金も入ってくる状態」の方が心地よいんです。

でもそれだと『暮らしの手帖』みたいな歴史に残るものは出来ないよなあというのもわかっています。

で、僕が今とっている方法としては、「まわりの誰かに手助けしてもらう」というスタイルです。

例えば本なら、「良い編集者を信頼して後はお任せしてしまう」というやり方ですね。

僕みたいないい加減な人間はそういう「うまく助けてくれる人」が周りにどれだけいるかというようなことが全てのような気がします。

みなさんいつも手助けありがとうございます。

#コラム

僕のcakesの連載をまとめた恋愛本でてます。「ワイングラスのむこう側」http://goo.gl/P2k1VA

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています。今日は「今、TVでやっているアレ」です。

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