CDおかげさまで売れています

僕が選曲したコンピCD、おかげさまでアマゾンのジャズ・フュージョン・チャート13位までいきました。お買い上げいただいた方ありがとうございます。

Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa → https://goo.gl/tOKcGu

ちなみにジャズの13位周辺って今はロバート・グラスパーの新譜とか季節柄の全世界ど定番のシナトラのクリスマス・アルバムって感じです。「ジャズ・チャートでここまでいけたんだ」っていうのがすごく嬉しいです。

このCD、色んな選曲スタイルが可能だったのですが、色々と考えて、「もうとにかく自分が10代の頃からずっと好きだった曲ばかり並べよう」って決めたので、なんか「好きな女の子に作ったカセット・テープ状態」で、すごく恥ずかしいけどやっぱり良い選曲なんです(笑)。

ちなみに妻は僕がこういう音楽仕事をやってもいつも全然チェックしたりしないのですが、たまたま僕がbar bossaで開店前のそうじの時にかけていたら、「あれ? これあなたの選曲でしょ。なんか好きそうのばっかりかかってるねえ」って気づかれてしまいました。

さらに「『これエレベーターでかかっているような音楽だねえ』って私が言ったら、あなたは『あのねえ。エレベーターでこんな良い趣味の音楽はかかってないよ』って言い返すんだよね」って言って笑われました。

うーん…

ちなみに妻はこういうことも言ってまして。「結局あなたは『一緒に歌える音楽』しか好きじゃないんだよね」

そうなんです。僕、ロックでもジャズでもソウルでも「一緒に歌える音楽」しかわからないんです。

例えば、プログレやラップってあまり聞かないのですが、それって「一緒に歌えないから」なんです。

で、歌がないインストの音楽でも一緒にメロディを口ずさめる音楽が好きなんです。

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さらに僕は「甘い音楽」と言いますか、「わかりやすくてロマンティックで可愛くて切なくなる音楽」が好きなんですね。ボサノヴァって特にそういう傾向がありますよね。

ロンパーチッチの晶子さんがこんなツイートをしてくれてまして。

そうなんです。僕の選曲すごく「スウィート」なんです。

あるいはそれをmoiの岩間さんがブログで「たとえて言えば、林さんはぼくよりも大さじ一杯分くらいロマンティックかつウェットである。」と表現してくれまして、岩間さん、相変わらず文章がすごく面白いです。是非!→ http://moicafe.hatenablog.com/entry/2016/11/20/002445

あ、岩間さんご指摘のシンガーズ・アンリミテッドなのですが、今、ユニヴァーサルからヴィクターに権利が移ってるんです。僕も今回それだけが悔しくて…

ちなみに今回のCD、裏テーマが「クラウス・オガーマン」なんですね。クラウス・オガーマン、今年、亡くなったそうなんです。その気持ちもちょっとあったらカクルルの高橋さんがこんなツイートをしてくれました。

そしてレイモンド・チャンドラーの小説の中に「夕方、開店したばかりのバーが好きだ。店の中の空気もまだ涼しくてきれいで、すべてが輝いている。バーテンダーは鏡の前に立ち、最後の身繕いをしている。ネクタイが曲がっていないか、髪に乱れがないか。バーの背に並んでいる清潔な酒瓶や、まぶしく光るグラスや、そこにある心づもりのようなものが僕は好きだ。」という文章がありまして、バーで開店したばかりの時って「シーン」としてて、夜の始まりの緊張感があって、僕もすごく好きなんですね。で、今回のCDは前半は開店して静かな感じで、少しづつお客様が増えてきて、後半はちょっとザワザワしはじめて、そして閉店時間が来て静かに終わるっていうイメージで選曲したんですね。

そしたらユハの大場さんがこんなツイートをしてくれました。

そうなんです。前半と後半でイメージを少し変えているんです。

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先日、うちの娘と同い年という女性からインタビューを受けたのですが、このCDも買っていただいてまして、「27歳の女性にとってこのCDってどう聴こえるんだろう?」と心配になって、「どうでしたか?」って恐る恐る聞いてみたところ、この曲が好きだそうです。ブロッサム、強しです。

他にもSNSでふれていただいた方、どうもありがとうございました。

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このCDの発売記念で、11/27にトーク・ショーが開催されます。特別ゲストで翻訳家/小説家の西崎憲さんをお迎えして、「CDと本のゆくえ」について話します。無料ですので是非! http://www.hmv.co.jp/st/event/26839/

#宣伝 #音楽

iTunesでも配信しています。→ https://goo.gl/9QJywf

サポートしたいと思ってくれた方、『結局、人の悩みは人間関係』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。