先に男性の汗の匂いがしみこんだシャツを嗅がせる婚活パーティ

僕は職業柄「カップル」を毎日たくさん見るのですが、「お似合いだなあ」とか「上手く行きそうだなあ」とか「息ぴったりだな」とか色々思うわけです。

もちろんその逆のこともよく感じるわけでして、そういうのって「何が原因なのだろう」ってよく立ち止まって考えます。

文化系とか体育会系とか、収入とか学歴とか、ファッションセンスとか職場環境とか、左とか右とか、そういう「ジャンルの違い」なのかなあ、とひとまず思うのですが、そういうわけでもないんですよね。

そんなに「男女の仲」って簡単なものでもないんです。

「遺伝子から考える恋愛本」に必ず出ている説で、こういう実験があるのはご存知でしょうか?

数十人の男性の汗がしみこんだシャツを数十人の女性に嗅がせると、女性のそれぞれ全員が「好きな汗の匂い、嫌いな汗の匂い」が違うそうなんです。

「免疫」ってありますよね。「その人がどういう病気や細菌に強いか弱いか」というものです。

その「免疫のパターン」が自分と違っていれば違っているほど、「その人の体臭を好ましい」と感じるそうなんです。

結婚相手の男性の「免疫のパターン」が、自分とは違っていると、二人の子供の「免疫のバリエーション」がより多くなるわけで、二人の子供が長生きしやすいというわけなんです。

なるほど。だから「この男の人の体臭が好き」と思えば思うほど「二人はお似合い」というわけです。

「ブラジル人は付き合う前に一度セックスをしてから、付き合うかどうかを決める」のはご存知でしょうか。

それってたぶん「セックスの相性」ももちろん、「そういうお互いの体臭が好きかどうか」というような「人間が獣としての男女の好き嫌い」というのを確認しているんだと思います。

結婚してしまってから、「旦那さんの靴下の臭いがどうしてもイヤでしょうがない」なんて悲しい話、たまに聞きますよね。

獣同士だと、もちろんセックスの前にお互いの「匂い」はクンクンして、確認していますよね。

でも人間は最初にそんな「クンクン」なんて出来ないんです。

それで思うのですが、いわゆる「婚活パーティ」、この「クンクン」を取り入れたらどうでしょうか?

男性の汗がしみこんだシャツを、女性がクンクン嗅ぐと「あ、この匂い好きかも」って感じるのがあるらしいんです。

それってすごく「運命」ですよね。

それ、本当は大昔は僕たちはやってたはずです。

スペックとか見た目とかで始まる今の一般的な婚活、「何か違うなあ」、もっともっと根元的な「二人のフィーリング(死語ですが)」みたいなものが「ピタッ」と合わせるにはどうすれば良いんだろうってずっと考えてまして、「シャツの匂いを嗅がせる」ってこれから実は一番必要なのではと思います。

「うちの婚活は『シャツのクンクン』を取り入れてるんで、二人の結婚率、幸せ率がすごく高いんですよ」って未来、来たりしそうです。

#エッセイ

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