日本の飲食が安すぎる、と、飲食店のスタッフの給料を上げるのと、チップの流行を希望

韓国の友人のジノンさんに「日本の飲食店の値段って安いですか?」って聞いたら、予想通り「安い」って言うんです。比較しやすい同じものを扱っているスターバックスやマクドナルドでも、韓国の方が高いそうなんです。

最近よく話題になりますよね。日本の飲食店の値段は安すぎるって。

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ホリエモンが、「日本の飲食業は参入障壁が低いから、誰でもお店を出せる」ってことを書いてたことがあったんですね。

ホリエモンは「だから常に新しい面白い飲食店が出てきて、日本の飲食店は刺激的で面白い」というようなことを書いていました。

なるほど、確かにそうなんです。

例えばアメリカでは「飲食店でお酒を出す許可」って結構大変らしいんですけど、日本はほんと簡単なんです。

ホリエモンは「だから面白いお店が出てくる」と解説していてその通りなのですが、一方で「だから生き残るために値段を下げるお店が出てくる」んです。過当競争になってしまうんです。

過当競争になると、飲食店はいろんなところを削るのですが、やっぱり人件費も抑えたくなります。

そして若い人は「飲食店の給料は少ないから、他の仕事を探そう」ってなりますよね。

今、飲食店が求人募集すると、ほんと、応募が少ないらしいんですね。

これからの日本の飲食業を支える若者がいなくなると、世界に誇る日本の飲食業がダメになると思うんです。

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それで提案が二つありまして、一つは大手や人気店から、「うちは料理をちょっと値上げしますが、スタッフの給料を「ドーン!」と上げます。シェフにはこれだけ、ソムリエにはこれだけ給料を出してます」って感じで、ある程度の数字を公開して、「みんな日本の飲食店を働きやすい場にして、もっと盛り上げましょう運動」みたいなのが出来ないかなと希望します。

あと一つは、「チップ制度」が日本でも流行らないかなあって思うんです。

飲食店でサービスをしている人、チップって貰ったことありますか?

僕は何度もあるのですが、あれ、少額でもすごく嬉しいんです。お金としては数百円なのですが、お客様が「すごくおいしかった。すごくいいお店でいいサービスだと思った」って感じたのがすごく伝わるから、ほんと嬉しいんです。

例えば欧米人は、うちの明細をチェックして、チャージとかサービス料が入ってないって気がつくと、「じゃあサービス料として」って感じでチップを残していくんですね。「いいお店だね」とかって言葉をそえて、お金を残していくんです。

彼ら、お金で気持ちを表現するんですよね。僕たち日本人、なんでも彼ら欧米人の真似をするのに、どうしてチップは真似できないんでしょう。「人にお金を渡す」っていうのを、どこか「良くないこと」と思っているのでしょうか。

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それで、日本人でもチップを払いやすい方式を考えたのですが、帰りのレジの辺りに、「今日のお料理や飲み物はいかがでしたか? もしご満足でしたらチップお願いします。後でオーナーには渡さずに、僕たちスタッフだけで山わけます。僕たちのやりがいにつながります」みたいな箱を設置するってどうでしょうか。

以前、ロンドンでいたとき、いくつかのお店で、「Tip,thanks!」みたいなことを書いてある箱を何度か見かけたので、世界標準だと思うのですが、どうでしょうか。

いつも思うのですが、日本人って決して「ケチ」じゃないんです。「このサービスは価値アリ!」「この店の料理はこの値段では安すぎる!」「この若いご夫婦がやっているお店は応援したい!」とかって感じたら、「ドーン!」って払う人たちなんです。

でも、どうも、「人に現金を渡す」っていうのに、何か心理的抵抗があるんです。

その抵抗を取り払ったら、チップ制度、日本に浸透して、お金を持っている人が払うっていう風に変わると思うのですが、いかがでしょうか。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「明日、対談が」です。

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日本の飲食が安すぎる、と、飲食店のスタッフの給料を上げるのと、チップの流行を希望

林伸次

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