身近な人が倫理的に良くないことをしている時、それを止めるか? に答えました。

※水曜日は質問に答えています。

【質問】

近しい知り合いや家族(兄弟等)が、倫理的に良くないことをしている時、それは良くないからやめた方がいいと止めますか?それとも静観しますか?

【答え】

すごく漠然とした質問ですが、僕の場合は「関係性」によります。

まず、僕は「近しい知り合い」であれば、何も言いません。

以前、ある友人が「電話で化粧品をほとんど詐欺に近い形で売りつける」というアルバイトを始めたことがありました。

その時は「やめた方が良いよ」とは言えなかったです。そして、その彼とは距離をおくことにしました。その時から一切連絡はとっていません。

今、ちょっと頭の中で想像してみましたが、やっぱり「近しい知り合い」であれば、どれだけひどいことをやっていても、「やめた方が良いよ」とは言わないですね。

やっぱり「他人は他人」って思っているのかもしれません。

家族であれば「確実に言います」ね。

「倫理的に良くないこと」って、例えば字のそのままで、うちの娘が妻子ある男性と「不倫」をしていたと知ったら、確実に「やめた方が良い」と説得します。

兄や親でも、どんなささいな内容でも「それは良くない」って感じたら伝えます。

妻の弟や親が「倫理的に良くないこと」をしていたら、「妻にいってやめさす」でしょうか。

今、もう少し想像してみたら、僕の「いとこ」とか、妻の「いとこ」、叔父、叔母に関しては「言わない」ような気がしてきました。

不思議ですね。「○等親」っていう「血の近さや遠さ」が関係あるんですね。

           ※

さて、人はどうして「倫理的に良くないこと」をしてしまうのか、考えてみました。

1.「自分はこれくらいのことはやっても良い権利がある」と考えている。

これは職場での「横領」でよく耳にする考え方ですね。本来自分はしかるべき能力や権利を持っているはずなのに、それに相応した「報酬」が貰えないから、それに見合うくらいの「物品やお金」を「会社から」あるいは「社会から」取り戻してやるという発想です。

2.「騙される奴が悪いんだ」と考えている。

詐欺のような犯罪でよくありますね。「こういう投資をすると儲かりますよ」という人の「欲望」につけこむというパターンがわかりやすいでしょうか。「狼は生きろ。豚は死ね」というコピーが昔ありましたが、「愚鈍な人間は騙されても仕方ない」という発想です。

3.「このくらいのことはみんなやっている」と考えている。

例えば「談合」とか「賄賂」とかがこれにあたるでしょうか。あるいは飲食業で「製造年月日偽装」や「食品偽装」とかもこれにあたりますね。

4.「魔が差す」という場合。

大昔、ある知人が「失恋した相手の家の水道に毒を流す」という犯罪をして、小さく新聞に出たことがありました。こういう時、必ず「まさかそんなことをするような人には見えなかった」と後で周りの人が言いますが、僕もそう思いました。

特に「恋愛」が絡むと人はその種類の「倫理的に良くないこと」をやってしまいますよね。その知人も後になって落ち着いて考えたら「どうしてあんなことをしてしまったんだろう?」って思うはずですが、でも「その瞬間」はもう何にも周りが見えていなくて、やってしまうんですよね。

            ※

「倫理的に良くないことをする」って本当に「人間の心の闇の部分」ですね。

たぶん本当は僕たち人間はそういうことは「出来ない設定」になっているのですが、「何か理由をつけて正当化して」やってしまうんですね。

というわけで、僕は「本当に近い家族だけに忠告する」というのが答えでした。こんな答えで良かったでしょうか。

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