『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』と『りこんのこども』オススメします

最近読んで面白かった2冊をオススメします。

御手洗直子『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』https://goo.gl/znc6DQ

これ、タイトルそのまんまでBL漫画家が婚活するという内容なのですが、すごく具体的で面白いんです。

彼女はインターネットの婚活サービスで婚活を始めるわけですが、自分の写真の見せ方、どういうプロフィールが良いのかとかそういうのが笑いも含めて「なるほど」とうならせます。

そしてご自身も書かれているのですが、おそらくそんなに「美人」というタイプでもないようなのですが、1日に100通も男性からメールが来るらしくて、それに返信するので大変だそうです。

で、もちろんメールが来た男性と何度かやり取りをして食事や映画に行くわけですが、そこからがこのマンガの面白いポイントです。

彼女は最初、年収1000万円以上の男性ばかりにしぼってデートに行くのですが、婚活サイトでずっと残っている年収1000万円以上の男性は「問題あり」と言ってます。

そして年収を600万円に下げると、ぐっと素敵な男性たちに会えるようになって、色々とあり、最後は結婚します。

なーんだ、ネットの婚活って結構アリなんだっていうのがかなり勉強になりました。

これ、女性を読者のターゲットにしていますが、「なんか素敵な女性と出会いたいなあ、デートしたいなあ」って思っている男性もかなり参考になると思います。

 ※

紫原明子『りこんのこども』 https://goo.gl/BeCnPn

これ、タイトル通り、親が離婚した、その子供たちの話のノンフィクションなんです。僕は、cakes連載の時から泣いてしまうだろうなあ、つらいだろうなあと思って、あえて読まなかったんです。

でも、今回、「ちゃんと向き合おう」と思って、1冊を一気に読みました。

やっぱり最初はすごく苦しいんです。

親は親の事情があって、離婚しますよね。みなさんもどうしようもなく離婚する人の気持ち、理解できますよね。

でも、子供にとってみたら「どうしてなの? どうしてパパとママ別れちゃうの? 仲良くしてよ」なんです。

その子供の気持ちが最初のうちは苦しくて苦しくてもうつらすぎなのですが、途中からかなり達観できるようになり始めます。

やっぱり「別れ」も時間やその後のたくさんの経験が解決、解消していくんです。

そして子供たちが少しづつ現実を受け入れて、現実と一緒に歩き出します。この辺りはノンフィクションならではの力強さです。

この本を読み終わると「家族の幸せって本当にいろんな形があるんだなあ」という、いつもの明子さんの独特の「この世界をとりあえず肯定する」という心地よさが心に押し寄せてきます。

結婚している人や離婚した人はもちろん、これから結婚しようと思っている人も是非、読んでみてください。

#コラム

三軒茶屋のクラフトビールのお店ピガールさんがツイートしてくれました。ちえさんありがとうございます。

飲食店って本当に面白いなあって感じの本を出しました。『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』 https://goo.gl/oACxGp アマゾン今売り切れですが、たぶんすぐに入荷します。

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「お腹ひっこみはじめました」です。

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