業界全体が盛り上がると最終的にはみんなが儲かる

とある大型書店の「飲食に関する本のコーナー」で、僕の著書の『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか』と『バーのマスターは「おかわり」をすすめない』がずっと「面出し」でオススメしてくれているんですね。

で、飲食関連本のそのコーナー、僕もお店でのメニューのことを考えるためにたまに利用するんです。

そしたら、どういうわけか3回、誰かがイタズラしているのだと思うのですが、僕の本を面出ししているところに、わざと別の人が書いたバーの本とかワインの本を置いて、僕の本を見えないようにしていたことがあるんです。

まあ想像するに、たぶん同業者か近い業種の人が、僕が書いているような文章がすごく嫌いか、僕の存在がうっとうしいのでしょう、なんか邪魔しているんだと思うんです。

こういうことにはもう最近はようやく慣れてきてまして、もう仕方ないんです。何かちょっと目立つことをやると、必ずそれを鬱陶しく思って叩く人って出てくるんです。

それはもう重々承知で、あんまり気にしないことにしているのですが、こういうことを思いまして。

 ※

先日、あるビール会社(本当はビールじゃないのですが、ビールということにします)の広報の方がこんなことを言ってまして。

「うちのビールがメディアで紹介されるとき、一番気を付けているのは他社のビールの悪口を言わないってことなんです。

もううちとしては、ビール業界が盛り上がることが第一の目標でして。

だって林さんもそうじゃないですか?

テレビでうちのビールが紹介されて『うわあ、美味しそう、ビール飲みたいなあ』って思っても、コンビニやスーパーに行ったら、結局は違う銘柄のビールを買ったりしますよね。

そういうものなんです。

だから、うちのビールじゃないCMを見て、結局、うちのビールを買う人もいるんです。

ほんと、持ちつ持たれつと言いますか、お互いの足を引っ張り合うよりも、みんなに『いやあ、ビール飲みたいなあ』って気持ちになってもらって、ビール自体が盛り上がるのが、結局は一番売り上げがあがるんです。

だから同じ業界同士でいがみ合ったり、け落とそうとするよりも、一緒にこの業界が盛り上がった方が、最終的にはみんなが得するんです」

なるほど。そういうことありますよね。

あるサービスが流行ったり、あるSNSが盛り上がったりするのも、その存在自体がみんなに認知されて、そこに人が集まってくるから、その業界自体が潤うんですよね。

 ※

だから、あの僕の本を邪魔しようとする人に「それは間違ってるよ。もしあなたもバー関係者ならあなたも得しないよ」ってなんとかして伝えたいんです。

僕の本を読んで、「ふーん、バーって面白そうだなあ。行ったことないから今度行ってみようかなあ」って思ってくれて、別のバーに行くことってすごくあると思うんです。

バー自体が縮小気味な今、いや外食産業自体がかげりがちな今、みんなで盛り上がった方が良いと思うんですよねえ。

ほんと、同じ業界で足をひっぱりあったり、け落とそうとしたりするよりも、一緒に盛り上がった方が結局はみんなが儲かりますよね。

#コラム

色んな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW 立ち読みできます!https://goo.gl/Q6mRvL

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「渋谷のMEGAドンキ」です。

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業界全体が盛り上がると最終的にはみんなが儲かる

林伸次

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林伸次