小説が読めない病が治ったこと

※土日は読む人が激減するので個人的な話を。

実はここ数年間、ずっと「小説が読めない」という病にかかっていたんです。

「小説なんて読まない」という人の理由に「だって小説って作り話でしょ。嘘の話でしょ。どうしてそんな話を読まなきゃいけないの」というのがよく言われますが、僕もどうやら同じような感覚を持っていたんです。

なんか「誰かが作った話にどうして何時間も付き合わなきゃいけないんだろう」って感じです。

あるいはこれも多くの人が言ってることなのですが、「大人になってしまうと、現実的にどうやってお金を儲けるかとか、組織をうまく管理する方法とか、そういう実際的で具体的なことしか興味がなくなってしまって、物語なんて必要がなくなってしまう」というような感覚にもなっていたようなんです。

そして実際、小説が読めなくなった数年間は、主に新書で「脳のこと」とか「ITの今後」とか、あるいはcakesの連載のネタ探しのために「恋愛や婚活の本」なんかをずっと読んでいました。

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ところで、これ何度も書いている話なのですが、僕は妻に付き合ってもらうために一ヶ月くらいずっと毎日、妻にラブレターを書いていたことがあるんですね。

で、その時に、「僕はいずれすごい作家になるから。貴女が将来するのは通帳の残高の数字が増えるのをチェックするだけで良いから」って豪語したんです。

そしてそれから妻が3、4年に一回くらい「すごい作家になるんじゃなかったの? このまま渋谷のバーテンダーで終わるの?」って言うので、僕はこういう文章を書いているわけですが、「やっぱりちゃんと小説を書かなきゃ」と思いまして、「リサーチしよう」と考えたんです。

ちなみに僕、「リサーチ」がすごく好きなんです。「どういうお店が流行っているのか」とか「この街はどういう人が生活していて、どういう消費活動が行われているのか」とかっていうのをチェックするのが「生きている喜び」くらい好きなんです。

で、小説をリサーチしようと思いまして、そういう「リサーチ気分」なら、「なるほど。こういう構成になってるんだ」とか「主人公の視点がポイントなんだ」って感じで、「小説を読める」ようになったんです。

ちょっと前は「星の王子様」とか「カモメのジョナサン」のような「奇跡的な世界中に愛される名作」みたいなのをひたすら読み続けたのですが、これは結構難しそうだなと思いまして、最近は方向を変えました。

で、いわゆる純文学的な小説って昔からよく読んでいたのですが、そういうのより、エンターテインメントの方が書けそうかなと思って、最近は「ベストセラー本」ばかりチェックしてみてるんです。

例えば「世界の中心で愛を叫ぶ」とか「リアル鬼ごっこ」とか、作家も江國香織とか浅田次郎とか、今まで読んだことなかったような本を積極的に読んでいるんです。

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で、最初は「ああ、なるほど、設定を思いついたらこういうのは物語がどんどん進んでいくんだな」とかって感じで「リサーチ」で読んでいたのですが、やっぱり面白い小説は我を忘れてのめりこんでしまって、今はいわゆる新書的な本の方が読めなくなってきました。

そしてやっぱり僕は「青春小説」がかなり好みで、そういうのなら書けそうかなって気がしてきました。

あ、年末に宣言したベストセラーねらいの恋愛小説は、実は今すごく書いています。編集者の突っ込みや提案がすごすぎて、まだまだ完成は先のようですが、ベストセラーねらいますので。

#コラム

今日は「知らない異性10人と出会って話す会」ですが、妻がその会のおつまみのためにパプリカとパルミジャーノとアンチョビ・オリーブのケークサレと紅玉とサワークリームのアップルケーキを焼きました。会にご予約された方、良い出会いがあればいいですね。

飲食店って本当に面白いなあって感じの本を出しました。『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』 https://goo.gl/oACxGp

僕が選曲したCDです。Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa → https://goo.gl/tOKcGu

iTunesでも配信しています。→ https://goo.gl/9QJywf

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「昨日イタリアンで」です。

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小説が読めない病が治ったこと

林伸次

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林伸次