なぜランチで1600円のパスタが高いと感じるのに、深夜2時の1600円のパスタが高いと感じないのか、とかいう本

僕、自他ともに認めるすごい「ケチ」なんですね。

薬とかシャンプーとかペンとか歯ブラシとか時計とか服とかって、とにかく一番安いモノを買うし、中古レコードを買うのが趣味なのですが、とにかく100円でも安いのを探していろんなレコード屋を行ったり来たりするんです。

いやほんと、お金一応ちょっとくらいはあるのですが、とにかく安いのを追い求めるんです。

でも、先日、友人と話していて、「いや、ケチにも色々とラインがあるんだよ」というようなことを言われまして。

例えば、夜中の12時過ぎに、自分が乗っている電車が事故とかで止まることってありますよね。

僕はすぐにタクシーに乗って帰るんです。あの電車の中で30分とか1時間とか待たされるのってちょっと耐えられないんです。

でもその友人が言うには、80~90%の人が電車が運転再開するのを待つのだそうです。

ほんと、ケチというか、お金に対する感覚って人によって違いますよね。

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あるいは、飲食店で「コストパフォーマンス」をやけに求める人っています。

賢い消費者というのでしょうか、「質が良いモノを出来るだけ安く」という発想だと思うのですが、たまに「?」と感じることがありまして。

例えば、レストランで3000円のコースで「メイン」が選べるとしますよね。

そしたらコスパ命の人って「原価が高そうな食材」を選ぶんです。

サバとか鶏の胸肉とかは原価が安いから、このフォアグラと牛肉の方にしようかなって感覚なんです。わかりますよね。

でも、それってどうしてなんだろう、一番食べたい料理を食べたら良いのに、そこまでしてお店側を儲けさせたくないのかなあ、あるいは自分が食材が安い料理を選んだら「損した」って感じるのかなあって不思議なんです。

そういう感じで、すべてに対して「コスパが良い」っていうのばかり求めている人って、「本当にそのお店が好きなの? 本当にその料理が食べたかったの?」って感じるようなことってよくあります。

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また、飲食店の料金の謎というのがありまして。

例えば、お昼のランチでパスタが1600円っていうとすごく高く感じるのですが、真夜中の2時に青山とか西麻布とかの暗いバーだとパスタが1600円って全然高く感じないというマジックってあります。

これは「雰囲気」とか「時間」とか「場所」の問題ですよね。

でも逆に、DJがいるクラブでお店に入るときにチャージを1000円とかって払いますよね。あれ、誰も「高い」と感じないのに、普通のバーでチャージが1000円だとみんな「高い」って感じるんです。

これ、明らかにチャージが1000円のバーの方が雰囲気や場所が「高級感」があるのに、高いと感じて、クラブには高いと感じないんです。

これは「入り口で請求しているから」なのでしょうか。だったら、バーでも入り口で請求することにすれば誰も高いと思わないのでしょうか。

あるいはクラブは「DJ」にお金を払っているという気持ちなのでしょうか。でしたら、ピアニストがいるバーやDJがいるバーだとどうでしょうか。

あるいはロックバーでマイヤーズ・ソーダが500円としますよね。これ、誰も高くないと感じると思うんです。

でも、マイヤーズのソーダ割りって原価、70円もしないんですね。それを500円で出すって7倍なんです。

でも、ワインバーで、スーパーで1000円で売っているワインを、7倍で7000円で出したら、みんな「高い」って感じるんです。

 ※

今世の中で流通している商品やサービスの金額のからくり、みたいな本って売れますよね。

それをもう少し突っ込んだ、「どういう瞬間に人は高いと感じたり安いと感じるのか」とか、「どういうカラクリだと人は高くても満足するのか」とかっていうのを取材して分析して本にしたら当たるような気がします。

#コラム

色んな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW 立ち読みできます!https://goo.gl/Q6mRvL

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「今、難産中の小説」です。

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なぜランチで1600円のパスタが高いと感じるのに、深夜2時の1600円のパスタが高いと感じないのか、とかいう本

林伸次

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林伸次