笑いとエッチな気持ちと恋の量の関係

立川志の輔がこんなことを言ってまして。

「笑わせるのって本当に難しい。怒らせたり泣かせたりするのは簡単なんだけど、笑わせるのって本当に難しいんですよ」

僕もそう思います。

泣かせたり、切なくさせたり、怒らせたりっていうのはいくつかパターンがあって、どの文化、どの時代の人でも、「ここをこう突くと泣いてしまう」っていう決まったパターンみたいなのがあると思います。

で、難しいのは「エッチな気持ちにさせる」と「笑わせる」だと思うんです。

 ※

笑わせるのがどうして難しいかと色々と考えてみますと、前にも書いたのですが、笑いって経験でレベルがアップしていくんです。

子供って「おならプー!」とか言って大笑いしますよね。でも年齢を重ねるとその程度では笑えなくなっていきます。

先日、ある落語家と話した時も、「パロディでは笑えない。だってパロディってモノマネでしょ」ってことを言ってまして、笑いについて毎日毎日真剣に考えている人はモノマネを笑えなくなってしまうんだと知りました。

そういう経験値で違いがあるから、「笑える笑えない」って人によって違うんですよね。

後は時代や文化の違いが笑いは大きいですよね。

よく言われますが、「アメリカのスタンダップコメディが日本人には全く面白くない」とか、「中国人って日本人と笑いのポイントが違う」とか色々とあります。

時代によっても違いますよね。

僕は昔の落語をたまに聞くんですね。で、マクラの部分で政治家をからかったネタを言って、客席は「え! 政治家をこんなにバカにしていいの?」って感じで大笑いしているのですが、現代人の僕としては政治家をコケにするのってツイッターで毎日見るので、全然笑えないんです。

 ※

で、最近、気がついたことがありまして、「同じことを言っても、相手が嫌いな人なら面白くない、相手が好きな人ならすごく面白い」ってことがあるんです。

そんな経験ないですか?

「このオヤジ、ほんとダジャレがつまんないなあ」とか思っても、小さくて愛らしい子供がダジャレを言ったらすごく可笑しかったり、普段冗談なんて言わないような、ちょっとハニカんだ好感度の高い男性がダジャレを言ったら、すごく笑っちゃったりとかってないですか?

たぶん「好感を持っている相手」だと、同じ内容でもすごく面白くなるし、「こいつイヤだなあと思う相手」なら同じ内容でも、すごくつまんないんだと思います。

 ※

ところで「エッチな気持ちにさせる」と「笑わせる」が難しいと書きましたが、「エッチな気持ちにさせる」のも、相手に好感を持っているかどうかっていうのが大きいというのがあると思うんです。

だって、好きな異性と手とか身体が触れると「ドキッ」としますが、嫌いな異性だと「うわ、イヤだ」って感じますよね。

 ※

昔、妻と付き合い始めた頃、僕が何を言っても大笑いしてたんですね。

でも最近はよっぽど面白いことを言わないと笑ってくれないんです。

「恋の量」と「笑い」って関係あると思います。そしてもちろん「恋の量」と「エッチな気持ちになる」のも関係ありますよね。

気になるあの人が「何を言ってもすごく笑ってくれる」って状況、見逃さない方が良いかもしれないですね。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「糖質制限ダイエットとか」です。

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