悪口を言わないと決めて、今はどうなったか

今年の元旦に「松井秀喜が悪口を人前で言ったことがないらしいので、僕もこれから一生、悪口を言いません」って決めたんですね。https://note.mu/bar_bossa/n/ne36fb30204e3

ところで「悪口を言わない」っていったい何だろう? それって何か意味あるの? なんか良い人ぶってない? って思いますよね。僕もそう思います。

「悪口を言うのをやめます」ってなんか小学生じゃないんだから、人ってやっぱり清濁色々とあるんだから、たまには悪口を言ってすっきりするのも人生でしょとか思いますよね。僕もそう思います。

でも、僕はそういう「誰もやっていない突拍子もないこと」をずっと実践している人ってすごく好きだし、「もし自分も真似して実践してみたらどんな風な効果があるんだろう」って試してみるのが好きなんですね。

例えば「毎日何かを書く」、「携帯電話を持たない」という二つを僕は守っているのですが、やっぱり色々と自分の人生に影響があるんです。

それで「何かを決めてしまって実践する」というのが好きというそれだけで、松井の真似をして「悪口を言わない」というのを今年の元旦から守っているというわけです。

さて、どんな効果があるのか。

元々、誰かの悪口を積極的に言うタイプではなかったのですが、よくあるのはお客さまに「あいつ最近、調子乗ってるよね」ってことを言われるというパターンがあるんですね。

基本的に酒場って「その場にいない人の悪口を言う」という伝統的な文化があると思うんです。もう本当にこれって文化と言って良いくらいみなさんが楽しそうに誰かの悪口を言います。

これをですね、「悪口を言わない」なんてことを元旦に決めてしまったので、まずスルーして、話題を変えています。

ホント自分でも「何を良い人ぶってるんだろう」とは思うのですが、「悪口は言わない」って決めてしまったので、もうそれしか方法がないんです。

あと、先日、あるコラムを書こうとしていて、ある人を否定しなきゃいけない必要が生じたんですね。そのある人は故人なので、「ま、良いかな」と思って書こうとしたのですが、「あ、そうだ。悪口は書いちゃいけないって決めたんだっけ」と思って、そのコラムはボツにしました。

そうなんです。「悪口を言わない」って決めてしまうと、かなり「発言が制限される」んです。

でもまあ良いか、決めてしまったんだしと思って、日々、生活をしているのですが、みなさんご存知のように、人って何かと「批判的な気持ち」のようなものが心の底から浮かび上がってくるものなんです。

「ああ、あいつイヤな奴だな」とか「こういう現象って面白くないな」とかなんとか、とにかくモヤモヤと「いや~な気持ち」って出てきます。

それが出てくると、今となっては都合が悪いので、出来るだけ「物事の良い面」ばかり見るようにしているんですね。

それで最近はやっと「悪口を言いたくなる気持ち」は出てこなくなってきました。

あのですね、ちょっとこういう表現であっているかどうかわからないのですが、かなり清らかな気持ちにはなっています。

ちょっとこういう「変わった思考回路実験」ってアリかなと思っている46歳の冬です。

#コラム

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