なぜスヌーピーの音楽はジャズなのか、とヴィンス・ガラルディのセンスの良さ

※日曜日は読む人が激減するので音楽の話を。

スヌーピーのアニメの音楽ってジャズだって知ってますか?

これ、誰が思いついたんだろう、本当にいいアイディアだし正解だったなあっていつも思うんですね。

スヌーピーっていわば、アメリカ版「ちびまるこちゃん」とか、まあちょっと違うけど「サザエさん」とかって感じですよね。

だったらニック・デカロみたいな「ソフトロック」とか、

ダイアナ・ロス&シュープリームスみたいな「R&B」とか

って感じが「普通な発想」だと思うんです。ですよね。

でも「ジャズ」、それもボサノヴァも少し入った、ウエスト・コースト・ジャズなんです。

そのスヌーピーのサントラを演奏しているのって、ヴィンス・ガラルディというピアニストなんですね。

この人、先週、僕が熱く語った、ヴィブラフォン奏者のカル・ジェイダー

と一緒に「ラテンジャズ」を盛り上げた人なんですけど、こういうルックスなんです。

こういう「インチキ髭」で、自分が身長が低いのをギャグにして「箱の上に乗って、美女に抱きしめてもらったり」してて、自分は「イロモノ」とか「B級」ってイメージに徹しているんです。

たぶん、その当時の他のミュージシャンみたいに「シリアス」な雰囲気にするのが恥ずかしくて、ついついこういうことをやってしまう人なんだと思うんですね。

そうなんです。要するにすごく「センスがよくて独特のユーモア感覚がある」んです。

僕の想像ですが、たぶん、そのヴィンス・ガラルディの他のアーティストにはない独特な「センスの良さ」を、スヌーピーのアニメのスタッフが評価して、「スヌーピーの音楽はこの人しかいない」って依頼したんだと思います。

そしてヴィンス・ガラルディがスヌーピーのクリスマス・アルバムを作ってまして、こういうジャケットで、こういう内容です。

これ、CDでも出てまして、全世界の「クリスマスのプレゼント」や「ちょっといい雰囲気のクリスマスのパーティのBGM」の定番なんですね。

今、普通にタワーレコードとかのジャズコーナーに行けば、「ドーン!」と売っています。パーティーでかけると女性たちに「え! 可愛い!」って言われるの間違いなしです。オススメです。

さて、このヴィンス・ガラルディ、カル・ジェイダー同様にキューバの音楽をやってたかと思えば、とちゅうからボサノヴァに完全にはまってしまうんですね。

で、ボラ・セッチ(ボラ・セテと呼ぶ人がいますが、是非、ブラジル風にボラ・セッチと呼んでください)と一緒につくったアルバムが「名盤」なんです。

これもいつか聞いてみてください。僕、ボサノヴァを聞き始めて30年近くになるのですが、最近、やっとこのアルバムの素晴らしさに気づきました。ヴィンス・ガラルディってほんとセンスがよくて、でも自分のルックスに少しコンプレックスがあって、でもやっぱりすごくロマンティストで、そしてごくたまにホットな演奏をみせて、それが「音楽っていいなあ」って思わせるんです。

#コラム #音楽

僕が選曲したCD、出てます。[Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa] https://goo.gl/UYh4A5

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