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【レポ】ジンライブ東京に行ってきた。2019

ジンフェスト東京に続き、ジンライブ東京にも参戦。こちらは今回初めて来てみた。開催はジンフェストと同じく去年から(だったと思う)。

印象としてはカルチャー面よりビジネス面が非常に色濃いもの。ぱっと見、来場者数もそんなに多くなく、しかも業界関係多め。

会場も業界向けに作ったものを一般に開放したような作りでとても武骨。僕としては見慣れた光景だけど、こういう場に初めて来た人なんかはどう感じるだろうか…。
内(業界)向きならみんなビジネスとして来ているからこれでいいのだろうけど、一般を対象にするとなると果たしてこの設計でいいのかは疑問だ。だからイベントのメインターゲットが飲食店なのか、そこへ行く人々なのか?今イチはっきりしない。

何より痛いのはジンフェストと出展企業がけっこう被っていること。しかも比べるとジンフェストの方が多いように感じた(数えてはいないが)。
時期的後発イベントでけっこう被った上に少ないとなると魅力は弱い(国産ジンに関してはこちらの方が多いかもとは感じたが、国産にほとんど興味がない僕にとってはあまり意味をなさない。ここは志向の問題だから別にいいのだが)。

確かにチケットを購入してしまえば(adv¥2400 / door¥2800)フリーでテイスティングできるけど、先払い(と、その価格)もハードル上げてる印象。

会場も会場(@ 秋葉原UDX 2F)だし、ふらっと入って気になるのがあったらバウチャーを購入して飲んでみようということができる条件ではないから一定の理解はできる。
交通アクセス「は」いいとしても2Fはやはりイベントとしてツラいんじゃないだろうか。業界的には流行りであってもタピオカばりの流行りではないのだ。道行く人の興味は当然惹けない。

肝心の内容はと言うと、可も無く不可も無し(後発と考えると不可に近い)。
もうちょっと飲み手側に寄った作りでもいい気がする。というか寄るべきだろう。会場のデザインがどうあれ、興味をそそる内容なら関係者は足を運ぶのだ。逆に飲み手はそうはいかないのだから。
イベントHPから会場デザイン、空気感に至るまでワクワク感がなく、業界向けにしか感じられなかった。しかし賑わっていないが故にじっくり話を聞けたし、場の空気に流されずテイスティングできたのは収穫だった。皮肉なものである。
僕個人としては残念なイベントというのが率直な感想だ。

なんかイベントの大枠の話ばかりに終始してしまったけど、内容的にほぼ被った上に目を惹くモノもなければ視点はどうしてもここら辺に向いてしまう。

こう考えるとジンフェストは良く出来ている。
アクセスはお世辞にも良いとは言い難いけど(なんたって天王洲アイルだ)、それを逆手にとり、クローズされた場所にオープンな世界観を作っているように感じる。これはアクセスよりもロケーションを取った結果だろう。敢えての場所という感じがある。景観は申し分なく良い。
加えて入場時のエントリーが¥1000と手ごろだし、会場の空気感もカジュアルに統一されていて出展企業とゲストの立ち位置もフラットに感じられるデザイン。そしてどうやったらゲストにジンを愉しんでもらえるかを考えているのが素人目にもよくわかる。
冒頭に書いたこちら(ジンライブ)の印象とは真逆、カルチャーとしての側面を強く打ち出している。企業側も楽しそうだった。だから自然とゲストも楽しめる。同調圧的なものでない一体感−グルーヴ感と言った方が適当かもしれない−があった。

こうやって比べるとジンフェストは海外的、ジンライブは日本的なイベントの作り方と言うのがしっくりくる。
どちらが好みかは人それぞれだとは思うけど、ある意味の答えは来場者数が示す。

僕がどちらを好んだかは書くまでもないと思う。

ジンフェストのレポはコチラ。

https://note.mu/bar_tool/n/nbbf7568e1b58

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