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ブラウン管テレビをMacBookのサブモニター化する話

そもそも俺がブラウン管テレビをMacBookのサブモニター化しようと思ったのは美容室で見た雑誌に載っていた一枚の写真がきっかけだった。
コンクリート打ちっぱなしの部屋の二階、壁は大部分がガラス張りの代官山とかにありそうなオシャレなセレクトショップのような空間の真ん中に赤いブラウン管テレビが鎖で吊り下げられていた。
正直、何の用途もないただただ無駄に洒落ただけの空間作りの為だけのインテリアのようだったが、その写真を見た時、これはサブモニターにできる、と俺は確信したのだった。

美容師のお姉さんからしたら突然綾野剛と同じ髪型にしてくれと訪ねてきた男が美容やヘアアレンジのページに目もくれず部屋の中心で宙吊りになっている赤いブラウン管の写真に釘付けになっているのだから相当やりづらかっただろうな、とは思う。


わざわざ断っておくことでもないと思うが、この記事は俺のサブモニター化成功を記したもので、これからサブモニター化しようとする人の成功を保証するものではない。一つの成功例として見て頂ければ。

まずこの計画に一番必要なのはブラウン管のアナログテレビ。
もってない人はメルカリとかでブラウン管テレビとかアナログテレビとかで検索すればゴミみたいなものからそれだけで部屋のインテリアになりそうなレトロなものまでたくさん出てくる。眺めてるだけで一日潰せそう。(実際に俺は半日潰せた)

今回俺が使ったのはたまたま自分の部屋に転がっていたテレビ。15年くらい前に自分の部屋にもテレビが欲しいと弟がどこかのリサイクルショップで買ってきた物だ。

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このテレビ、音声プラグを挿す穴が一つしかなく(大体のテレビは赤と白の二つあると思う)赤白黄の三色プラグは赤か白の片方しか挿せず、右か左の片方の音しか聴こえない。
昔友達から借りた9mm  parabellum bulletのライブDVDをこのテレビで見た時にギターの滝さんの音が片側一方に振られていたせいでギターソロの音がせず、無音でギターを振り回す気持ち悪いおじさんの映像を見せられてそれまであまり好きではなかった9mmがもっと苦手になった思い出がある。


テレビ以外に必要な機材は
まずHDMIをRAC(赤白黄の三色端子)に変換するコンバーター(変換器)だ。

これから書くものは家電量販店には売ってない物がほとんどだった。通販で買うのをお勧めする。

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これはアマゾンとか通販サイトで1000円以下で売ってる。俺はヤフーので650円で買った。
何故か家電量販店ではこれとよく似たものが4000円くらいで売ってる。よくわからん。

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これね。「HDMI RAC 変換」とかで検索するとでてくる。大体相場は1500円くらいなのかな?

次に必要なのはMacBookのサンダーボルト出力をMDHIで出力するケーブル。
MacBookのサンダーボルトの穴?に挿してHDMI端子で上の変換器に接続するっていうケーブル。

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色々調べた感じだと上のMacLab.というやつが安くて性能が良いらしい。長さを気にしなければ700円くらいで手に入りそう。


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しかし俺は時間がなかったので家電量販店で
サンダーボルト→HDMI変換端子とHDMIケーブルを購入。
サンダーボルト→HDMIのケーブルって家電量販店には全然置いてないみたい。

サンダーボルトの端子も製品にはmini DP?端子としか書いてなく本当にこれが使えるかは封を開けてMacBookに挿してみるまでわからなかった。不親切よね。

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そして最後に必要なのがこのRACケーブル。
俺みたいなスーファミ世代には馴染み深いんじゃないかな?赤と白が音声のプラグ、黄色が映像のプラグになってるやつ。
これは家に転がってたのでそのまま活用。


なんでレコードの上の写真ばっかだって?
レコードの上が俺の部屋で一番綺麗な空間だからだよ…


さて、この機材を
MacBook→サンダーボルトHDMIケーブル→HDMI、RACコンバーター→RACケーブル→ブラウン管テレビの順で繋げば機材面は準備完了。

これからはみんな大嫌いMac側の設定です。


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まずはりんごのマークからシステム環境設定

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ディスプレイを選択して

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ディスプレイのミラーリングのチェックを外すらしいですよ?

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で、ディスプレイのデフォルトをチェック(よくわからんがそういうことをする必要があるらしい)

この時すでにブラウン管テレビとMacBookは上記の機材で接続しておいた方が良さそう。

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で、これ。
配置タブでサブモニターの位置を決めます。上に白い枠が付いてるのがMacBook。それに対してサブモニターをどこに配置しますか?って画面。
俺は上に配置しました。何故ならそれが一番カッコ良さそうだから。


こんな感じで接続、設定は終了。

あとは好きな画面をサブモニターの方に持っていけば…


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んぎゃー!!流れた〜!!
やっぱりこの瞬間が一番気持ち良いね…

動画はコチラを見てね…
スイッチを入れてから時間差で映るテレビ最高…


俺はfuture funkとかvapor waveとかって言うジャンルの音楽が好きなんだけど、ブラウン管のモニターでみるとどの映像もそんな感じになってしまうのです…!

そして俺はこのモニターで「未来都市ZUROR」というDJイベントの配信動画を見たのです!

future funkやvapor waveのかかる素敵パーティー、いつか現地に行ってみたいね…!


俺みたいにパソコンからスピーカーに接続してる人はHDMI→RACコンバーターから赤白をテレビに繋げなくても黄色の映像端子だけ繋いげれば良さそうです。


サブモニター化した感想としては

モニターはアナログテレビなので画質は悪いです。細かい文字は読めません。(ここまで読んでる物好きにそんなこと気にする人はいないと思うが。)

パソコンの画面に対してモニターの方が少し小さいです。
画面の最大化ボタンみたいな端っこのボタンは押しにくいです。


アナログテレビをもっと繋いげたら
音楽PVとかでよくあるアナログテレビいっぱいのやつができたり
DJイベントでプロジェクターの代わりにアナログテレビでVJをやってもらうなんてこともできそうで夢が
広がりそうですね…!


以上、ブラウン管テレビをサブモニター化企画でした!
この記事をみてサブモニター化成功したよ!なんていう変人がいたら俺に連絡ください。各々の成功体験を肴に一緒に飲みましょう。

p.s
アナログテレビはメルカリ等で買った場合、手渡しのみで配送はできない、みたいな情報を見ました。俺は自分の家のガラクタを使ったので真偽の程はわかりませんが不安な人は近くのリサイクルショップで調達するのがいいかもしれません。


最後に、ここまで俺の駄文にお付き合いいただきありがとうございます。ここまで読んでる人は余程の暇人か、俺と気が合う人かと思います。
またどこかで会った時にでも感想を聞かせてください。何故なら俺が喜ぶので。

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