見出し画像

【雨市】ベスト盤『雨市ベスト 2005-2017』に寄せて Gt,Vo.金丸亮太 セルフライナーノーツ 

大阪を拠点に活動する三人組バンド「雨市」の最新フルアルバム『カントリー』とベスト盤『雨市ベスト 2005-2017』を配信で同時リリースします。


作品紹介

・『カントリー』

5th Album『カントリー』

雨市の通算5枚目のフルアルバム。
懐かしい記憶の中を駆け抜けるようなストレートなタイトル曲「カントリー」より幕開け、洗濯物をテーマにした歌詞・ストレンジなバンドアレンジが際立つ「ファンクポップ洗濯ロール」や、上昇するギターリフが特徴的なクロージング「6段変速」ほか全9曲を収録。

配信開始日:2024/3/27
*配信リンク
https://big-up.style/ioiir3Yoi3


・『雨市ベスト 2005-2017』

BEST Album『雨市ベスト 2005-2017』

雨市が2005年~2017年にリリースした4枚のフルアルバムからメンバーが選曲したもの。ライブの定番曲「好きな曲好きな本」(2011)、初期の名曲「ロケット」(2007)など全13曲を収録。

配信開始日:2024/3/27
*配信リンク
https://big-up.style/ELVvKSH9jg


『雨市ベスト 2004-2017』に寄せて Vo .Gt.金丸亮太によるセルフライナーノーツ

⒈好きな曲好きな本

from 3rd AL『二部音楽研究会』(2011)

歌詞が暗い割には自分たちとしてはポップに仕上がった曲。でも未だに演奏するの難しいです。

2.ばね工場

from 4th AL『君の街じゃない』(2017)

現メンバーで1から作ってやっと自信のある曲が出来たなあと初めて思った曲。
あまり転調が好きではないという曲を作る人としては致命的な嗜好があるのですが、この曲は途中1音下がってます。やってみたかった時期。

3.どすこいラブ

from 3rd AL『二部音楽研究会』(2011)

この曲を作った15年ぐらい前は相撲が本当に人気なくて見に行ってもいつもがらがらで、でも好きなことを歌にしなければと思い作ったラブソング。
はじめは誰にも聴かせるつもりなかった。二年ぐらい経って勇気を出してメンバーに持ってったら鼻で笑われたけどやってくれた。
ライブでやり始めたら共演者のおっちゃんに、おい!どすこい!と小学生みたいな雑な絡まれ方されたり、曲はいいけど歌詞があかんねと至極真っ当な意見を言われたりいろいろあるけど、自分達の間口を少し広げてくれた曲。今ではそんなにやらないけど作って良かったんじゃないかなと思います。

4.別れの途中

from 3rd AL『二部音楽研究会』(2011)

とにかくシンプルなことがやりたくて作った曲、演奏も歌詞も気に入っております。
ライブの時は最初の部分マイクも使わず生声だけのアカペラではじめるのでPAの方に、何やってんの!?そんなんじゃお客さんに聴こえへんで!と普通に怒られたことがあります。いや、聴こえるわ

5.空の線

from 2nd AL『優しい世界』(2007)

これは好きな曲、こういうのんびりした展開が理想です。あんまり共感は得られてないような気がするけど。

6.絵の具

from 3rd AL『二部音楽研究会』(2011)

ポップすぎるのかあんまりライブでやってないけど改めて聴くとよくまとまってます、ビーチボーイズとかモータウンが好きだったんだと思います、曲が短いです。

7.まんまる

from 1st AL『5000m』(2005)

ファーストの音源から。
一枚目を聴くと本当にぐえ~っとなります、あの頃に戻ってやり直したい。これはたまにライブでやります、多分歌詞がシンプルでまとまってるから今やっても大丈夫なんだと。最後の方は部屋にあったおもちゃみたいなキーボード持っていって録音しました、安い音が気に入ってます。

8.理髪店うずしお

from 4th AL『君の街じゃない』(2017)

やりたいこと全部詰め込んだアレンジ、でもうまくいってると思います。
昔、家の前にレトロを通り越してそこだけ戦後のような狭い散髪屋がありました、入る勇気ももちろんなく気づいたら取り壊されてた。そのことをちょっと思い出した時に作った曲です。

9.悲しい人

from 4th AL『君の街じゃない』(2017)

これは昔からやってる曲、作った時のことなんて忘れた。でも自分たちの根元にある曲だと思ってます。

10.だめな二人

from 2nd AL『優しい世界』(2007)

コードチェンジが一番多い曲。未だに間違える。
現メンバーになってライブでよくやるようになりました。多分それぞれ合ってたんだと思います。

11.5000m

from 2nd AL『優しい世界』(2007)

この中で一番古い曲です。一番難しい、しかも長いのでめったにライブでやらない、二年に一回くらいのペース。
こういう静かな曲が出来るのが自分たちの強みだと始めた当初から思ってました。
途中変な拍子になったり、無駄にAメロBメロサビでキーを変えてるのは多分狙ってやってなく、作り方がわからなかったからでしょう。

12.ロケット

from 2nd AL『優しい世界』(2007)

これも古い曲、わりとすんなりできた記憶が。
今はもう亡くなられた先輩に、「この歳になると誰かに気持ちをポンぶつけることが恥ずかしくて出来なくなってくるからこういう曲は大事だよ、ずっとやりなさいよ!」と言われたことを思い出しました。今になったら分かりますね。

13.銀色

from 3rd AL『二部音楽研究会』(2011)

これは歌詞とかいろいろ含めて自分としては一番まとまったなと思ってます。これも地味かもしれないけど自分たちの雰囲気がギュッと詰まってる真ん中の曲かな。

about 雨市

雨市 L→R 山下慧(B,Cho),金丸亮太(Gt,Vo),森光子(Dr,Cho)

2000年1月結成、大阪の3人組バンド。

2000年  雨市 結成
2005年  1st AL『5000m』を発表
2007年  2nd AL『優しい世界』を発表
2011年  3rd AL『二部音楽研究会』を発表
2012年  Ba.Cho.山下慧 加入
2013年  Dr.Cho.森光子 加入、現在の編成となる
2015年  雨市トリビュート盤『きもちトリビュート Tribute To 雨市』発表
2017年  4th AL『君の街じゃない』発表
2024年  7年ぶりのフルアルバム 5th AL『カントリー』発表、
      ベスト盤『雨市ベスト 2007-2017』を配信リリース

HP:https://ameichi.com
X(Twitter):https://x.com/ameichi0128?s=20



















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?