うたかた

ほたるがいなくなるころ 短い物語

すいこまれるように せつない恋を知った


あの橋のうえ 消えては灯る生命のなか

この恋はうんと じかんと こころを 費やしそうな気がした

でも まもった


ふたりはいつでも ふたりきりで

ひとりでいるときと それは似ていた

あなたのとなりで 息をすることが

わたしのからだをつくっていった


とおい国 そらの色 ラベンダーのにおい

いまを生きるふたりに どうか やさしく


こわがらず しあわせをゆめみて 笑って

ちいさな光 ひとつ ひとつ 大事にしたままでいいんだよ


あまくて 穏やかで きらめいていて

朝がくることの しあわせを知った

愛を知ったあなたは昔より

きれいな表情で 前を向けるから


重ねた日々のなか 生まれた想いやイメージで歩いていくから

きっとまた 笑ってであえるよね


ふたりはいつでも ふたりきりで

ひとりでいるときと それは似ていた

あなたのとなりで 息をすることが

わたしのからだをつくっていった


あまくて 穏やかで きらめいていて

朝がくることの しあわせを知った

愛を知ったあなたは昔より

きれいな表情で 前を向けるから


きれいな表情で 前を向けるから


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