よしの七夕フェスティバル2021 開催にあたって

はじめての吉野での七夕フェスは2018年。その年の七夕はわすれもしない、台風の影響を受け、記録的な大雨により浸水や土砂災害が起こった、西日本豪雨の中での開催でした。

出演者も出店者も、撮影班もスタッフも、お客さんも、各地にでた被害や警報によって、吉野まで辿り着けなかった人たちがたくさんいました。

わたしは、ずっとずっと、まともな判断力があったとは思えないような精神状態で、とくに七夕前日は、少し目を離したら被害状況が拡大するニュースに怯えながらも目が離せなくて一睡もできず、ずっと心臓を鷲掴みされているような気持ちで、なんとか向き合って考えなければとずっと頭を抱えていたら、あっという間に、七夕の朝になって、、

今年は、その時のことをよく思い出しました。

「こんな時に、こんなところまで、きてくれて」その重圧に、ほとんど潰されそうになりながら、あんなにいろんなきもちがまざって出てきた「ありがとう」はなかったなって今でも思う。わたしのためにうごいてくれる、そのとてつもなく大きな愛を、受けとめられる器が、圧倒的に足りてなかった。

だけど、あの2018年の七夕フェスがあったから、すべてがはじまった。

あの2018年があったから、翌年2019年、今思い出してもほんとうに奇跡みたいな、野外学校での2日間のキャンプ企画がある。そしてその翌年、新たな繋がり方と可能性、たくさんの気づきと、そばにいられることの尊さをあらためて教えてくれた、2020年のオンライン企画がある。

だれにも、無理はしてほしくないです。それは今年も同じです。

現地にかけつけてくれる、配信で楽しんでくれる、ほんっっっとうに、どちらも同じくらいにうれしいし、どんな方法でも「よしの七夕フェスティバル」に心を寄せてくださること、それが、わたしを動かしてくれる何よりの力です。

そのなかで、わたしは、わたしにできる、わたしの思う、いちばん最善を。今年も、ぎりっっっぎりまで、尽くします。今年できることで、今年にしかできない夏の思い出を、また、みんなで一緒に作りたい。

どんどん変わっていってしまう、過ぎ去っていってしまう日々を、きれいな、きれいな夏を、しっかり刻んで、これからも抱きしめていくための、今年だと思ってます。

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