「コーヒーもう一杯」めも

おおきなボウル一杯のサラダと、天然酵母のパンを使ったオープンサンドとスムージー。

【サラダ】材料の友人産化計画。自分の使う材料のすべてをいつかすべて友人の作ったものにしたい!

【 パン 】天然酵母

【スープ】日替わり

気が晴れなくてどこかでぼんやりしたいけど、うるさいところはいやってときに、あたまをひやして自分を取り戻せる場所。

自然光があふれてて、窓際にはちいさな花瓶。つかいこんだかんじの木製テーブルに、湯気が立つミルクティーやカフェオレのカップがあって。ひとりでいても気持ち的にひとりきりじゃない、この広い世界とつながっているかんじをもてる場所。

日本政策金融公庫

自己資金と同額くらいは貸してもらえる

保証人(親族、定収入のある正社員)か担保(不動産)が必要

女性創業者への特典 ざっくり利率2,3%、返済期間は最長7年、そのうえ最初の1年間は利息のみ返せばいい据え置き期間が期待できる

・15坪程度の内装料 300万(さいごは450万にふくらんだ)

・物件取得費用、おおむね家賃+10カ月の保証金を最初に払う+不動産への仲介料もある

ex)家賃15万の物件だと、最初の時点で180万

・厨房用具、椅子とテーブル、食器類の調達。メニューと看板。

食材の仕入れ。コーヒーメーカー、浄水器、加工食品、什器備品、ごみ収集に店舗掃除、看板にメニューブック、ショップカード

→メニュー内容を決める。(スイーツ、ランチ、夜のおつまみ一品料理)

 

step3

毎月およそ150万の売上

家賃と人件費、15坪なら20席 バイト1人雇ってできるぎりぎり

5万/日の売上をめざしたら、客単価500円なら、日に100人の客がいる

20席で1日、2回転半。「居心地」と「効率」のバランスを保てるぎりぎり?

経営指南書

1、家賃は売上の10%以内が望ましい

2、原価と人件費の比率は売上の30%以内が目標

  150万の30%は45万だが、儲けをだすためにはそちらも40万に絞り込む

  何をどこから、どのくらい仕入れるのか

  数字をはっきり出しておいて、分岐点をはっきり示して協力してもらう

3、人件費

  バイト1人 時給800円として、1日8時間の26日分で16万6400円+自分の給料で40万 ex) 売上150万とれて23万

  営業時間は午前11時から午後10時までとして、バイトは11時~15時と17時~21時までの二部制で雇う

創業計画書

日本政策金融公庫からダウンロード

凝りすぎてもだめ。安っぽいのはもっとだめ。自己主張の強すぎる店は、居心地をわるくする。

客を回転させ、数をこなして儲けにつなげるためには、主張の少ない、ある意味「気にならない」空間がベストなのだ。

大事なのは、見かけより中味。

空間というのは不思議なもので、テーブルの間を広くとって「ゆったり感」を出そうとすると、間抜けにみえる。見た目には、すこし窮屈なくらいが落ち着きがいい。しかし、実際使うとなると、隣との間が20センチ程度しかあいていないのは、よろしくない。隣同士の会話が丸聞こえ。

あの頃のみきの頭にかろうじて残っていた「コンセプト」が「落ち着き」だった。だが、本当に「落ち着きが得られる空間」なのかどうか、判断する余力はなかった。

それでも、「何か足りない」という感覚だけは、かろうじて残っていた。

自己主張しない空間でいいのだと幾代には言ったが、ここまで何もないと、もうひとつのコンセプトである「暖かみ」に著しく欠ける。ざっと見渡して、その原因がわかった。壁に何の装飾もないからだ。

店の全容が具体化するにつれ、経費を引き締める感覚がどんどん消え失せていった。計画段階ではさほど必要と思えなかった事柄が、無視できなくなっていったのだ。

ショップカードもメニューも、パソコンで自作するつもりだったが、そんな時間がまるでない。計画ではメニューは紙一枚をアクリル板に差し込むだけにするつもりだったが、ここにきて、小さめでもかんじのいいブックタイプにしたくなった。

舗道におく立て看板だけのはずが、階段の壁にはるプレート、舗道側に面したガラス窓の上につける小さなテントなど、次から次へと「必要と思われるもの」がわいてくる。

今のうちから作る

わたしのメニュー。わたしの食器。わたしの店。わたしの世界。

わたしの責任でお金を集め、わたしが全部決めた。これ以上の自己表現があるだろうか?

そこに、客が来るのだ。お金を払うのだ。このわたしに。

客は、待っていれば来るものではない。つかまなければ。

計画の段階では、そこらの感覚がまったく抜け落ちていた。数字の帳尻を合わせるのに夢中になるうち、カフェをオープンすれば、客は自然にやってくるような気になっていたのだ。

連れてこられた人たちは一様に「頑張ってね」と微笑んでくれるが、誰もリピーターにはならなかった。

「もう一品か二品でいいから、女性客に好まれそうなメニューを作れば」ひとりだと、一日の作業をこなすだけで力尽きてしまう。

メニューのレパートリーは今のうちから考える

人を惹きつけるもの

「内容で引っ張らなきゃ。お客さんというのは、階段上がるのも面倒くさがるものよ。だけど、流行りものがあると聞けば、二階だろうが三階だろうが、上がるの。だから、流行りもの、売れ筋は取り入れなきゃ。」

店の魅力は「味」。でなければ「店主の人柄」が担うものだ。

ほかの店にないものがない。卸業者のいいなりになってね?

売れ筋になると、すぐにコンビニでもキオスクでも扱うようになる。そしたら、わざわざ小さい店まで足を運ぶ必要なくなる。

ここにしかないものを持ってないと。

小さい店は、リピーターをつかまえなきゃ。それには、どこにでもある流行りものを出すより。そこにしかない何かを持つこと。

コーヒー1杯分の安らぎがほしくて、人はカフェのドアを開く。そして、飲み終えたら立ち上がり、家に、仕事場に、旅先に向かっていく。

そんな場所だから、みきはカフェをやりたいと願ったのではなかったか。

自分のための場所では、だめなのだ。

今度こそ、人に求められる場所を作りたい。今度こそ、心をこめたい。頭と心と手がひとつながりで働くよう、経験を積み重ねていきたい。

十年かけて、まだ、どこかのカフェの接客係止まりでも構わない。いや、人に喜ばれるプロの接客係になるには、十年くらいかかるだろう。もっと、かかるかも。歩を積み重ねてこそ、登っている山の高さがわかる。自分の小ささがわかる。小さいながらも、そこまで登ってきたことがわかる。

時間は、かけたほうがいいのよ。まもなく還暦の中川さんが、そう言った。

時間がかかるものを切り捨てていたら、先の楽しみが持てないでしょ。

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