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時間はつくれる。

僕が中学1年のとき
ある朝のホームルームで担任の先生が涙を流しながら話してくれたことがある。
14年も前の話なので記憶が曖昧だけれど、たしかこんな話だった。

その前の週に、先生にとってとても大切な人が亡くなった。
(たしか先生のおじいさんか、恩師の方だった気がする)
その方は高齢だったこともあり、先生も気にはなっていて、近々会いに行かないとと思っていた矢先のことだったそうだ。

「行こうと思えば行けた。でも仕事や部活、他にもいろんなことを言い訳にして、時間がないとか、忙しいとか言って、結局行かなかった。行けなかったんじゃない。行かなかったんだ。」

「亡くなってから、無理してでも行けばよかったなんて思っても遅い。会いたいときに会いに行かないと、いつ会えなくなるかわからない。本当に会いたいと思う人がいるなら、"時間を作って"会いに行かないといけない。時間はつくれるんだから。」

当時まだ20代の若くて生徒思いの熱い先生だった。

大人が目の前でボロボロと涙を流しながら話すのを見るのは初めてだったから驚いた。
本当に悲しかったんだろうな。悔しかったんだろうなと思った。

それからというもの
「時間」について考えるときにはいつもこの話を思い出す。

やらないといけないことが溜まっているとき。
スケジュールを調整しないといけないとき。
予定を立てるとき。
会いたい人がいるとき。
やりたいことがあるとき。

「時間はつくれる」
というあの日の先生の言葉が頭の中で聞こえる。

時間はすべての人に平等に与えられている。
でも、その使い方次第で時間はつくれる。

与えられた時間の中で何をするか。または何をしないかをきちんと見極め、選び、できるだけ後悔をしないように時間を使っていきたい。

いつの間にかあのときの先生の年齢を超えている。
先生元気かな。
会いたいなぁ。

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