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「手段の目的化」と「やりたいことで稼ぐ」についての話。

11月に帯広・HOTEL NIPKAさんで開催された「greenz.jpに聞く ほしい未来のつくりかた」というイベントに参加しました。

このイベントは、北見のローカルメディア「1988」さんが事務局となり、ゲストにgreenz.jpの小野さんを招いて「ほしい未来のつくりかた」をお話して頂く道東3会場を周るトークツアーでした。

イベントでのお話ももちろんとても勉強になったのですが、終了後の懇親会(2次会3次会で朝4時ころまでで続きました)ではまたさらにたくさんお話を聞くことができました。

小野さんの話を聞いてから「やりたいことで稼ぐ」ということについて深く考えるようになって、その過程で自分の今までの活動を振り返ったときに気づいたんです。
「あれ?もしかして、手段が目的になってるんじゃないか!?」
ということに。

何かしらの課題解決が「目的」だとして、その課題解決のためにやることが「手段」なわけですが、いつのまにかその「手段」自体が「目的」になってしまっているというのが「手段の目的化」ってことです。

たとえば僕のこのnoteで日記を書くってことも「良い文章をかけるようになりたい」という「目的」があって書いています。
でも気がつくといつのまにか「書く」ということ自体が「目的化」してしまい、「良い文章をかけるようになる」という当初の目的が頭の中から抜けてしまってるんです。
そうなると「なんでもいいからとにかく何か書かなきゃ!」と投げやりな感じで書いてしまい、結局そうして書いた文章は本心じゃなかったり、まだきちんと消化しきれていないことをただ乱暴に書き連ねただけの文章になったりします。
それだと本来の「良い文章を書けるようになる」っていう「目的」には全然向かっていないんですよね。
ただ書いただけ。

ビジネスにおいてもしっかりと「目的」をもって事業や活動を継続していくには、この「手段の目的化」に気をつけないといけないと思います。
自分がなんのためにこの事業を始めたのか、理念やクレドを常に念頭に置いて事業を進めていかないと、いつのまにか利益を出すことだけが目的になってしまい、お金稼ぐために本来やりたかったこととは違うことをやるようになったりします。
はじめに目的や理念をしっかりと設定して、そこに向かって行くための手段を選び、それを利益につなげる。
僕は自分でビジネスをしてるわけではないのであくまでも想像の話ですが、きっとこれがビジネスを継続していく上でかなり大切なことで、同時にとてもむずかしいことなんじゃないかと考えています。

そしてこの話は「やりたいことをやりながら、ビジネスとしても成り立たせることの難しさ」という話にもつながっていくんですけど、これについても小野さんに色々お話をきかせてもらってかなり思考がクリアになりました。

「誰かのためになっていること(課題解決になってること)はビジネスになり得る」
「お金を稼ぐことでやりたいことの純度が下がるなら、ビジネスにしない方がいい」
「お金を稼ぐことで、やりたいことの純度を高められるようなビジネスをするべき」

印象に残ってる話をざっと書き出しました。
これはつまり、「無理してビジネスにしなくてもよくない?」ってことだと思います。

自分たちが楽しくて、やりたくてやってることを、無理してビジネスに転換することで「やりたくないこと」にしてしまうくらいなら、金にならなくても楽しみながら続けていける道を模索した方が良い。
特にはじめからビジネスとしてやる前提でスタートしていないならなおさら。

かと言って、別にビジネスへの転換を諦めたり、利益を出すことを全く考えずに活動を続けるっていうのも違う気がします。
たとえ今はビジネスとしての活動ではなくても、継続することで知識や経験やスキルが蓄積されて、ビジネスとしてやっていけるくらいのクオリティでアウトプットできるようになれば、それはビジネスにしてもいいかもしれない。
それに、マーケットは常に変化しているから、自分たちがやりたいことを続けているうちにそれをビジネスに転換できるチャンスが来るかもしれない。
あとはその時にそれが本来の「目的」に会ったものならGO!やるだけ。

小野さんはものごとをすごく合理的に考えていて、思考に無駄がない人だなという印象を受けました。
僕が悩んでいることなんて全然ちっぽけなことで、小野さんにしてみれば「え、それもう答え出てんじゃん」みたいな感じでした。
自分が「イケる」と思えるところまで調べたり、計画や戦略をたてたらあとはもうやるだけ。
「イケる」って思えないならやらない。それだけ。

こういう話をズバズバとしてくれたおかげでこの日3次会?4次会?くらいまで残ってた若者たち(僕も含)はメンタルをフルボッコにされて意気消沈していましたが、きっとそれぞれ持ち帰ってあれから約2ヶ月経った今もメラメラ燃えたぎっていると思います。
本当、行ってよかった。
次あったときはフルボッコにされないようにこれからガシガシ自分を鍛えてやることやっていこう。

「自分の体は乗り物だと思ってるから」

僕が一番印象に残ってる小野さんの言葉です。
小野さんにとって自分の体は「目的を達成するために操縦している乗り物」なんだそうです。
本気でそう思ってるからこそあそこまで合理的に考えて実行することができるんだろうな。
すげーな。

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